高家正行(カインズ社長)の経歴!実績/年収/家族についても紹介!

高家正行の経歴

高家正行さんは株式会社カインズの代表取締役社長CEOです。

カインズは関東を中心にホームセンターを展開している会社で、ホームセンター売上ランキングでは13年ぶりに1位を獲得後、2年連続トップを維持しています。そして高家正行さんは株式会社カインズの社長に就任する以前から『プロ経営者』とも呼ばれていた人物です。

今回はそんな高家正行さんのプロ経営者になるまでの経歴や実績、年収、家族構成などについてご紹介します。

高家正行とは?

高家正行とは?経歴・実績・年収・現在

高家正行さんは2019年に株式会社カインズの代表取締役社長CEOに就任した人物です。
カインズはこれまで創業家が社長を務めてきましたが、高家正行さんは初めて創業家以外からの代表取締役社長が誕生したことで注目を浴びています。

カインズの社長を務める以前もミスミグループの社長を務めていて、当時から『プロ経営者』として一目置かれる存在でした。プロ経営者になりたいといった目標は30歳の頃から抱いていたのですが、達成までに15年かかったそうです。

高家正行さんのことをカインズ前社長の土屋裕雅さんは“柔軟な方”と捉えています。
これまではカインズ創業家がもつカリスマ性でスピーディーな実行力で経営を進めてきましたが、高家正行さんは組織改編や人材育成に力をいれて長期的な企業成長をより見据えた経営を行っています。

高家正行さんを知る方は”とても穏やかな印象のある方ですが、内に秘めた力強さを感じる方“といった情報もりました。

高家正行のプロフィール

  • 本名 :高家 正行(たかや まさゆき)
  • 出身 :東京都
  • 生年月日 :1963年3月
  • 学歴 :慶應義塾大学経済学部 卒業
  • 趣味 :テニス
  • SNS :Facebook

高家正行の経歴

高家正行さんは東京都出身で、1985年慶應義塾大学経済学部を卒業後、三井銀行(現:三井住友銀行)に入行します。そして企業融資に関する事業部にて約13年間働きます。
高家さんは、自身が担当している企業が倒産することを目の当たりにして“銀行の使命”について考える日々を送っていたそうです。

同時期に『プロフェッショナル経営者』の存在を知り興味をもちます。
当時、日本では外部から職業経営者を招き会社の再生や成長を実行するといったやり方は普及しておらず、アメリカの職業経営者の活躍を見て憧れるようになりました。

そして、マネジメント手法や経営理論を勉強・実践可能な『A.T.カーニー』へと転職します。様々な業務携わり、本人が望んでいた目的を一通り達成したことを実感した高家正行さんは40歳の時にミスミ(現:ミスミグループ本社)へ転職、2008年45歳の時にミスミグループの社長へと就任し、念願のプロ経営者への目標を達成します。
社長就任と同時にリーマンショックが起きて大変な思いもするなど、激動な5年間を過ごしました。

2016年、高家正行さんが53歳の時に株式会社カインズに入社します。
入社当時は取締役への就任でしたが、翌年には取締役副社長となり、2019年3月に代表取締役社長 CEOへと就任しました。

高家正行の実績・偉業

高家正行さんがカインズの社長に就任してから残してきた実績について、以下にまとめました。

第3創業の改革

高家正行さんの社長就任と共にスタートしたのが“カインズ第3創業”です。

これまでカインズではプライベートブランドによって大成功を納め成長をしてきましたが、前社長の土屋裕雅さんと共に限界があることを感じていたため、新たな経営戦略が必要となっていました。

その1つ目の経営戦略が高家正行さんの社長交代です。
そして、それと同時に副社長時代から土屋裕雅さんと練り上げてきた中期経営計画『PROJECT KINDNESS』の実行が開始しました。
このプロジェクトには『新・リアルとオンラインの融合』『社会的価値と経済的価値の両立』『脱 小売り』という3つのポイントがあります。
このポイントを目標とし、アプリを利用したデジタル化や従業員2万人以上の意識改革、地域との連携などを現在進行形で行っています。

挑戦する人が活躍する組織作り

高家正行さんは副社長時代から組織改編を行っていて、社長のカリスマ性だけでなく、次世代人材リーダーの育成の必要性について重点をおいています。

各部署のリーダーには全社横断的なプロジェクト等を任せ、フルセットに近い権限を与えていることが特徴で、自分で考え進行していく力を養っています。

こうした風土づくりを行っていくことで新たな顧客価値を見つけ出す力や変化を起こす力が育ち、カインズへの成長に繋がっているのです。

東急ハンズの子会社化

2022年3月31日に東急不動産ホールディングスの子会社『東急ハンズ』の全ての株式を取得し、子会社化することが決定しています。

東急ハンズは小売業態の先駆者ともいえる会社で、雑貨やコスメ、DIY用品など幅広い商品があることが特徴です。しかし、コロナ禍により業績が悪化していることから今回、カインズ傘下にて経営立て直しを決めました。

カインズは郊外中心に店舗を構える会社ですが、東急ハンズは都心を中心に利便性の高い立地に店舗を構えていることが特徴で、お互い支え合ったお店作りを目指します。
その為、子会社というよりもパートナーとして新たなDIY文化を創造してくことを目標としていくと発表がありました。

高家正行の現在

高家正行さんは2022年2月現在も株式会社カインズの代表取締役社長を務めています。

高家正行さんは現在、M&Aに力を注いでいて、2022年1月に株式会社カインズ・株式会社オートアールズ・株式会社ベイシアグループ総研と共に『株式会社ファーストグループ』との資本業務提携を締結しました。

ファーストグループとはグローバルカーライフテックサービス『cars』を提供している会社で、今後MaaS時代に向けて次世代のスマートモビリティ社会をカインズと一緒に創り上げていくことを目標としています。

オートアールズはタイヤ・オイル交換や車検等のサービスを行っていて、ファーストグループとの提携により『cars』を利用してより幅広いサービス提供を見込んでいます。

同年3月には東急ハンズも企業パートナーとして正式に迎える予定となっていますので、今後の高家正行さんの動向も注目されています。

高家正行の推定年収・資産

高家正行さんの年収について調査しましたが、株式会社カインズが非上場企業ということもあり正式な年収額を見つけることはできませんでした。
しかし、ミスミグループ時代の年収情報があり、2014年3月期の年収は1億7,600万円です。
そのため、カインズ社長に就任後の年収は同等、もしくはそれ以上の可能性が考えられますが、こちらに関しましては引き続き調査を続けてまいります。

高家正行の家族・恋愛・結婚情報

高家正行の家族

高家正行さんの結婚に関する情報は一切なく、あまりプライベートについて語る方ではないといった印象を受けました。しかし、Facebookの背景画像には着物姿の女性とツーショット写真がありますので、恐らくこの方が高家正行さんの妻である可能性が高いです。

また、前社長の土屋裕雅さんも結婚に関する情報を見つけることができず、家族や結婚に関する情報は不明となっています。

2人とも仕事にプライベートの話はしないといった考えなのかもしれません。

株式会社カインズとは

ここからは高家正行さんが社長を務める株式会社カインズについて紹介していきます。

株式会社カインズは関東地方をメインに東日本・東海地方・近畿地方にホームセンターを展開している会社です。ベイシアグループの中核企業で、カインズの他にワークマンやセーブオン、ベイシア等があります。

2020年3月時点で28都道府県、228店舗を運営していて、ホームセンター業界ではトップクラスの売り上げとなっています。

2021年12月には東急不動産ホールディングスの子会社『東急ハンズ』を2022年3月31日付予定で買収することが発表され、今後はより幅広い商品やサービス展開が期待されているホームセンターです。

社名の由来

『CAINZ(カインズ)』の社名由来は英語の『Kind(親切な、種類が多い)』を基にした造語で、『Customers first・AI=愛・Z=永遠』とい意味が込められていて“お客様第一の愛のこもった接客、そしてその気持ちを永遠に持ち続ける”といった想いが込められています。

株式会社カインズの歴史

株式会社カインズの前身は『いせやホームセンター』で1978年10月栃木県栃木市に1号店をオープンしました。
1989年3月にいせや(現:ベイシア)から分社独立し『株式会社カインズ』を設立。
1991年本部を群馬県高崎市に移転させ、1994年6月に群馬県伊勢崎市にスーパーホームセンター1号店をオープンさせました。そして同年内に100店舗達成を果たします。

2007年にSPA宣言を行い、プライベートブランドの商品開発に注力し現在ではカインズ商品として確立させています。

2019年『PROJECT KINDNESS(プロジェクト カインドネス)』の発表を機にデジタル戦略へと経営方針を以降しました。同年1月に立ち上げた『デジタル戦略本部』を中心にIT小売業を目指し、お客様・従業員共にストレスフリーを目指すためネット上で売り場・在庫検索が可能なアプリ『Find in CAINZ』を開発するなど、現在も様々な取組みを行っています。

株式会社カインズのサービス・事業内容

株式会社カインズの事業は『ホームセンターチェーンの経営』となります。
その中でも店舗の業態がいくつか分けられていますので、以下にてご紹介します。

カインズ

ホームセンターとして運営をしている店舗となります。
小型店で売り場面積が約2,000㎡、標準店で7,000㎡、大型店は10,000㎡を越える規模となっていて『カインズスーパーホームセンター』と名付けられています。

カインズスーパーセンター

グループ会社となる『ベイシア』と共同で展開している店舗です。
スーパーセンター形態の店舗となっていて、食品や日用品などをまとめて買う事ができます。
店舗は関東信越に展開しています。

カインズマート

初期の既存店舗を改装し『カインズマート』という店舗名で運営も行っています。
カインズマートはコンビニエンスストアのような品揃えをしている店舗ですが、カインズのプライベートブランドの強化と共に最近では再度ホームセンター化に業態転換を行っているお店もあります。

カインズサイクルパーク

自転車専門店です。現在、店舗数は3店舗のみですが『カインズ』でも自転車の取り扱いをしているので購入可能です。
自転車に乗る方に向けた保険の窓口や修理・点検などのアフターサービスも対応しています。

株式会社カインズの業績・売上高

業績

株式会社カインズの2021年2月期決算の売上高は4,854億円、経常利益高は374億円となっていて、ベイシアグループの売上高の約半割近い44.7%を占めています。

好成績を収めた理由として、巣籠もり需要による生活用品等の購入加速、オリジナル商品の開発・販売によるヒット(SPA方式の導入)、そして今最も力をいれている『PROJECT KINDNESS(プロジェクト カインドネス)』と呼ばれるIT小売業を目指すデジタル戦略の成功です。

株式会社カインズは現在ITに強い人材を多く採用し、東京都表参道にデジタル拠点も設置して今後も戦略強化を図っています。

株式会社カインズの特徴・強み

株式会社カインズのキーポイントは『3回の生まれ変わり』と言えるでしょう。
これまでにカインズは3回の転機が訪れていますので以下をご覧ください。

1.日本型ホームセンター業態の確立

前身となるいせやホームセンターからカインズへと分社独立を行った時にまず目指したのは“日本型ホームセンター業界の確立”でした。
カインズでは『店舗の大型化』と『ロープライス』に焦点をあて、幅広い商品が手頃な値段で購入できる大きなお店を目指し、今のような大型ホームセンターのイメージを完成させました。

2.SPA方式の導入

理想のホームセンター業態の確立が整い、次にチャレンジしたのが2007年より開始した『SPA(製造小売業)方式の導入』です。
当時、ホームセンター業界の競争率は激化状態で、品数や価格で対抗するにも限界がありました。
そこで、カインズはオリジナル商品を開発・販売し、他社との差別化を図りました。

3.IT小売業の実現

こちらは2022年1月時点でも進行中のプロジェクトです。
カインズでは2019年に『PROJECT KINDNESS(プロジェクト カインドネス)』を発表しました。
その中で力を注いでいるのが”デジタル戦略“で、オンラインショップの充実度はもちろん、『デジタルとリアルをシームレスに繋ぐ購買体験の提供』し、ストレスフリーなお店づくりを目指します。

既に提供を開始しているサービスはカインズのアプリを通じて、在庫確認や商品の陳列場所の検索、取り置きサービス(CAINZ PickUp)などが挙げられます。

株式会社カインズの評判・口コミ

株式会社カインズの評判・口コミ

カインズで働く従業員やパート、アルバイト等の年収や就業時間、働きがいなどについて調査してみました。

カインズには様々な職種があるため、年収に関しては幅広いのですが、社員年収は約400万円~となっています。(求人情報調べ)
アルバイトは地域によって異なりますが、東京都の店内スタッフの時給は1,045円~となっている店舗が大半でした。

働き方について店舗自体は不定休ですが、事前に希望日を申請すると基本的には休暇取得が可能という口コミが多かったです。

本部勤務を希望しても現場を知るために数年間は店舗勤務を命じられる事がほとんどなので、忍耐力が必要といった評判もあり、本部勤務の競争率も高いようです。

完全シフト制、勤務時間も統一はないのでワーク・ライフ・バランスの調整が難しいといった評判もありますが、自分が作った売り場の商品をお客様が手にとってくれることにやりがいを感じるといった口コミもありました。

まとめ

以上、株式会社カインズの社長、高家正行さんのご紹介でした。

『第3の創業』と位置付けしているプロジェクトを進行中のカインズ、それを率いる高家正行さんの今後の動向に引き続き注目していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。