井阪隆一(セブン&アイホールディングス社長)の経歴/実績/年収/現在

井阪隆一の経歴

井阪隆一さんはコンビニエンスストア「セブンイレブン」等を運営している株式会社セブン&アイ・ホールディングスの代表取締役社長・日本経団連審議員会副議長を務められている方です。

2021年5月で社長就任6年目を迎えた井阪さんは一体どのような人物なのでしょうか。
今回は井坂隆一さんが社長に至るまでの経歴や実績、年収や家族構成などについてご紹介します。さらにセブン&アイ・ホールディングスの評判や業績、特徴についても調査しまとめました。

井阪隆一とは

井阪隆一の顔画像
セブン&アイ・ホールディングスのHPより

井阪隆一さんは元々、本社にてコンビニエンスストア「セブン-イレブン」の商品開発などに携わっていた方です。

数々の人気商品の開発には井阪さんが関わっていたようで、その実力にはセブンイレブンを立ち上げた鈴木敏文さんも一目を置いている存在だったそうです。

その後、セブン-イレブン・ジャパンの代表取締役社長へと就任し時代の変化を的確に読み取り、現在のセブンイレブンへと変化させた人物となります。

井阪隆一のプロフィール

  • 本名:井阪 隆一(いさか りゅういち)
  • 出身地:東京都
  • 生年月日:1957年10月4日
  • 年齢:64歳(2021年10月時点)
  • 学歴:青山学院大学法学部
  • 趣味:ゴルフ・ジョギング
  • SNS:無

井阪隆一の経歴

井阪隆一さんは、東京都出身で、東京都立駒場高等学校卒業後、青山学院大学法学部に入学し1980年に卒業しました。

大学卒業後、セブン&アイ・ホールディングスの子会社でコンビニエンスストア「セブン-イレブン」の日本支部となる「セブン-イレブン・ジャパン」の3期生として入社します。
入社1年目当時、福島県郡山市のセブンイレブン直営店にて店員として働いていたそうです。店員として働く中で流通業の使命感や課題に直面し、改善を図ってきました。

2002年には同社の取締役、2006年に取締役常務執行役員、2009年にはセブン-イレブン・ジャパンの代表取締役社長へと就任し、同時にセブン&アイ・ホールディングスの取締役にも就任されました。
その後、2016年5月に株式会社セブン&アイ・ホールディングスの代表取締役社長へと就任し現在に至ります。

井阪隆一さんの父親である井阪健一さんは元野村證券副社長、東京証券取引所元副理事長、大阪経済大学元理事長を務められていた方です。

井阪隆一の現在

井阪隆一さんは2021年9月現在も株式会社セブン&アイ・ホールディングスの代表取締役社長を務められています。

セブン-イレブンをより便利なコンビニにするため、2020年には100円ショップ「ダイソー」とも提携を行い、コンビニ内にダイソーの主力商品も購入できるようにしました。その背景には日用品の販売不振が関係していたようです。近年、日用品なども取り扱う薬局店も夜遅くまで営業するようになった影響もあり、コンビニエンスストアでの日用品の売上が激減していたそうです。

井阪隆一さんはそこを改善すべくダイソーとの提携を持ち出し、現在に至るのだと考えられます。

矢野博丈の経歴プロフィール年収

井阪隆一の推定年収・資産

井阪隆一さんの推定年収は最低でも約2億円と予想されているようです。しかし、これは鈴木敏文前会長が社長だった時代でグループ売上高が5兆円ほどだった時の情報となります。

2021年現在のセブン&アイ・ホールディングスの売上高は約11兆円となっていますので、実際の年収も倍となっている可能性が考えられます。

井阪隆一の家族構成

井阪隆一さんの家族構成については残念ながら情報を見つけることができませんでした。

しかし、自宅は神奈川県川崎市宮前区にある戸建て住宅に住んでいて、あるインタビューでは“宝物は家族と愛犬”とお話されているので、結婚されていて子供と愛犬がいるというのは間違いないようです。

井阪隆一の実績・偉業

セブンカフェ

ここからは、井阪隆一さんの実績・偉業について紹介します。

セブンプレミアムの開発では中心的役割を果たす

店舗経験を積んだあと、井阪隆一さんは商品本部に所属しセブンイレブンの商品開発に注力を注いでいます。

2007年に発足したプライベートブランド「セブンプレミアム」の立ち上げで、井阪隆一さんは中心的人物として鈴木敏文前会長より一目を置かれていたそうです。

他にも1999年には「冷やし中華」の開発について鈴木敏文さんより11回もやり直しを受けながらも商品化へとたどり着き人気商品となった実績もあります。

このような忍耐力が信頼へと繋がり、後継者候補として名が挙がったようです。

セブンカフェの進化

淹れたてコーヒーが100円で飲めるというセブンイレブンの人気商品の1つともいえるセブンカフェは井坂隆一さんが商品部にいた時代に進化を遂げています。

1980年代前半当時、コーヒーサイフォンで作り、注文が入る度に小分けで提供するといった方式でしたが香りや味を保つことが難しく、定着しませんでした。
1988年にはドリップ方式、1990年にはカートリッジタイプを開発しましたが、味や匂いなどがイマイチであるという理由で失敗となりました。
その後、2年かけて商品開発を行ったこだわりあるコーヒーを完成させ大成功を収めました。

初のコンビニコーヒー提供を行ったセブンイレブンは現在もコンビニエンスストアのコーヒー業界を牽引している存在となっています。なんと2014年度の売り上げは7億杯を達成しています。

弁当の製造・運搬を2便制から3便制へ

元々、セブン-イレブンの工場では弁当やおにぎりを1日2便制で工場から店舗へと運搬していましたが、これを1日3便制に変更しました。これにより、セブン-イレブンのお弁当を製造していた工場は1日2シフト制から3シフト制となり24時間稼働し続けることになるため、工場従業員の働き方も大きく変わる大プロジェクトとなりましたが、2年かけて全地域を3便制へと変えたのです。

3便制になることでコンビニの陳列棚に常に商品が行き渡り、鮮度が良いものを並べることが可能となりました。

時代に沿ってセブン-イレブンのキャッチフレーズを改新

セブン-イレブン・ジャパンの社長に就いた当初のキャッチフレーズは「開いててよかった」でしたが、これを「近くて便利」に改新します。

元々、セブンイレブンの客層は若い男性が多かったのですが働く女性の増加や高齢世帯の増加に伴い、ターゲットの幅を広め皆にとって身近で便利なお店に変えていく必要があると井阪隆一さんは考えたようです。

元々商品本部に居た方ですから、商品開発などは得意分野でニーズに応えられるような惣菜・冷凍食品の開発や生鮮食品の陳列などを行い、セブン-イレブンを身近な存在として位置付けることに成功しています。

環境問題にも熱心に取り組んでいる

セブン&アイ・ホールディングスでは2019年より「グリーンチャレンジ2050」という宣言を出しました。

井阪隆一さんは、まず会社がどのくらい環境への負荷をかけているのかを洗い出し、議論を重ね、2050年までにどれくらい削減を行うか目標を定めています。
口にするのは簡単ですが、言いっ放しで終わらないように井阪隆一さんは役員の賞与にCO2削減目標の達成が反映されるようにしました。

消費者の意識もプラスチックを使用しないという方向に向いてきていることから、“選ばれる企業”となるように努力を続けているようです。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスとは

セブンイレブン

2005年に設立されたセブン&アイ・ホールディングスは2021年の時点で従業員数135,332人が在籍しています。本社は東京都千代田区にあり、コンビニエンスストアに関しては日本だけでなく世界中に事業展開をしているグローバル企業です。

M&Aや資本参加などにより、数多くのお店があります。全国的に有名なお店はコンビニエンスストアの「セブンイレブン」、マテニティ・ベビー・キッズ用品の「赤ちゃん本舗」、総合スーパー「イトーヨーカ堂」、「タワーレコード」、「チケットぴあ」、「ニッセン」等が挙げられます。

世界18の国と地域で店舗を展開していて株式会社セブン&アイ・ホールディングスは常にお客様に新たな体験価値を提供することを目標に成長を続けている会社です。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスの前身は東京都台東区浅草に開業した一軒の洋品店でした。そこから長い年月を渡り、2005年に「株式会社セブン-イレブン」・「株式会社イトーヨーカ堂」・「株式会社デニーズジャパン」の3社の持ち株会社として設立します。

会社の歴史

電子マネー「nanaco(ナナコ)」の発行・事業開始は2007年に施行され、現在では数多くの店舗や自動販売機でも利用可能となっています。また、同年5月にはプライベートブランド「セブンプレミアム」商品の発売も開始され、今ではリーズナブルな価格で数多くの人気商品を生み出しています。

コンビニエンスストア「セブン-イレブン」は全国出店を目標に着々と店舗展開を行ってきました。そして2019年に子会社となるセブン-イレブン・沖縄により沖縄県に出店が開始され、見事全国展開を完了させました。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスのサービス・事業内容

セブン&アイ・ホールディングスの事業はとても幅広く多彩です。
様々なグループ会社が各分野の運営をおこなっています。

以下にてグループ会社や店舗名やサービスなどを含めた事業内容を紹介していきます。

国内コンビニエンスストア事業

主な事業会社は「㈱セブン-イレブン」「㈱セブンイレブン・沖縄」「㈱セブン・ミールサービス」「㈱セブンネットショッピング」「㈱セブンドリーム・ドットコム」です。

国内コンビニエンスストア「セブン-イレブン」の展開数は全国21,215店(2021年8月時点)となっていて、店舗数1位となっています。

他にも食事配達サービスや本やDVDなどの通信販売、チケットやコピーなどを利用するサービスも行っています。

海外コンビニエンスストア事業

国内で培ってきたコンビニ事業のノウハウを活かし、セブン-イレブンは海外にも進出しています。店舗のある国や地域は北米、ハワイ、中国で、店舗数は海外のみでも10,392店舗となっています。

スーパーストア事業

衣食住関連の商品を扱っている総合スーパー「イトーヨーカ堂」をはじめ、全国に様々なスーパーを展開している事業です。

他にも駐車場などの店舗警備や保安を行う「ヨーク警備」やスーパーで人の手に渡らなかった食品の再利用先として始まった「セブンファーム」などの事業も行っています。

スーパーストア事業もコンビニエンスストア同様、グローバルな展開をしていて、中国にも出店をしています。

百貨店・専門店事業

「そごう・西武」や「赤ちゃん本舗」、「デニーズ」、「ロフト」、「ニッセン」、「フランフラン」などのお店を運営しています。

主にM&Aや資本参加などによってセブン&アイ・ホールディングスの傘下にはいったお店が多く、様々な分野でそれぞれの力を発揮している事業です。

金融関連事業

コンビニやスーパーに設置されていて、生活に密着した銀行サービスが受けられる「㈱セブン銀行」やクレジットカードの「㈱セブン・カードサービス」などのサービスをおこなっている事業です。

セブン銀行については日本初の機能を数多く実現していて、コンビニで24時間365日現金の入出金を可能にした初めての会社でもあります。

「近くて便利」な銀行を世界中に広めるために、今も成長を続けている事業となります。

その他の事業

上記以外にもホテル・別荘管理、不動産関連、印刷、チケット事業、システム開発・運営、カルチャーや旅行関連などのサービスを行う事業があります。

各グループ会社と連携をとりながら様々なグループシナジーを生み出すことを目標とし、運営をされているようです。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスの業績・売上高

2021年2月期連結決算のセブン&アイ・ホールディングスのグループ売上は11兆448億74百万円となっています。営業収益は5兆7,7667億18百万円で前期よりも13.2%の減収。営業利益も3,573億64百万円で前期比13.7%の減少で減収減益という結果となっています。

この理由としては新型コロナウィルス感染拡大の影響で、セブン-イレブンの売上低下が響いたと推測されています。しかし、イトーヨーカ堂では店舗改革を行っていて、その結果11億円営業利益を上げた結果もでています。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスの特徴・強み

セブン&アイ・ホールディングスの強みはプライベートブランドである「セブンプレミアム」だと考えられます。

セブンプレミアムの商品は国内外の有料メーカーと共に質にこだわり、リーズナブルに提供できる商品開発を常に進めています。商品も時代の変化に適応していて、少子高齢化や共働き家庭の増加、環境問題や健康志向への意識の高まりなどの変化を常に捉えて共に変化を遂げているようです。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスの評判・口コミ

セブンイレブンのお弁当

セブン&アイ・ホールディングスが提供している食品は基本的に全部美味しい!といった口コミが複数見つかりました。特にパンやスイーツの評価が高いようです。

コンビニやスーパーなどの接客、清潔さなどは店舗数が多いためかなり評判にムラを感じました。

プライベートブランドである「セブンプレミアム」商品に関しては価格・値段ともに満足といった口コミが多く、また近年では野菜高騰が続く中、冷凍野菜が充実していて助かるといった声もあります。

まとめ

以上、井阪隆一さんの実績・現在・家族等、そして株式会社セブン&アイ・ホールディングスについての紹介でした。

セブン-イレブンが成長し、現在の形のなる背景には井阪隆一さんの実績があったのでしょう。今回ご紹介した以外にも井阪隆一さんの偉業は沢山あるようで、さすが大手グループ会社の社長となる人物だと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。