元谷芙美子(アパ社長)の経歴/資産/年収/息子/成功までの軌跡

元谷芙美子の経歴

元谷芙美子さんはアパホテル株式会社の社長です。

CMや広告で「私が社長です」というフレーズが印象に残る元谷芙美子さんを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

メディア出演では明るいキャラが印象的な元谷芙美子さんですが経営人としての顔は一体どのような方なのか、今回はプロフィールや経歴、年収などを交えてご紹介いたします。

元谷芙美子とは

元谷外志雄の顔画像
アパホテルグループ創業50周年サイトより

元谷芙美子さんはアパグループのホテル部門を担当しているアパホテル株式会社の社長を務めています。元谷芙美子さんが社長に就任されてからアパホテルはホテルチェーンとして全国、海外へと進出しました。

元谷芙美子さんは元々は地元の福井信用金庫で働いていましたが、夫である元谷外志雄さんと結婚した後、経営人としての実力を発揮し始めます。

ボキャブラリーも豊富でメディアでも人気を博していて、なんと明石家さんまさん公認の弟子でもあるそうです。

キャラクターばかりが目立つ印象ですが、経営者としての手腕も他会社の経営者がセミナーに駆け付ける程の実力者でもあります。

以下にて、元谷芙美子さんの経営者としての実力等をご紹介していきます。

元谷芙美子のプロフィール

  • 本名:元谷 芙美子(もとや ふみこ)
  • 出身:福井県福井市
  • 生年月日:1947年7月8日(74歳/2021年8月時点)
  • 学歴:法政大学人間環境学部/早稲田大学大学院公共経営研究家
  • 趣味:不明
  • SNS:無

元谷芙美子の経歴

ここからは元谷芙美子さんの経歴を紹介します。

幼少期

元谷芙美子さんは第二次世界大戦が終戦した戦後間もない1947年、福井県福井市で誕生しました。
母親の栄養不足もあり、未熟児として生まれたため、命の心配もありましたが無事に成長し1歳を迎えます。

しかし、次は福井地震で自宅が倒壊し元谷さんは絶対絶命の危機を迎えます。その時は運よく観音開きになった仏壇が元谷さんの上に落ちて助かったそうです。

この2つの出来事から元谷芙美子さんは“1歳までに2度死にかけて、すでに一生分の厄落としをしている”と考えていると語っています。

信用金庫に就職し結婚

元々は学校教員を目指していたそうですが、父親の病気により高校卒業後は福井信用金庫に就職します。そして、北陸に拠点のある金融機関の労働組合の会合で、当時小松信用金庫(現:はくさん信用金庫)に勤めていた元谷外志雄さんと出会い1970年に結婚しました。

1971年に夫の元谷外志雄さんが起業し「信用開発株式会社」を設立しました。そして元谷芙美子さんは取締役に就任しました。
当時は注文住宅事業を行っていた元谷夫妻ですが、事業を進めていくうちにホテル運営を開始し、アパホテル株式会社を設立。1984年に石川県金沢市に「金沢ファーストホテル」を開業します。

アパホテルの社長に就任

元谷芙美子さんがアパホテル株式会社の社長に就任したのは1994年です。
元々は石川県・富山県に出店をしていましたが、1997年7月には結婚記念日のお祝いという名目で、元谷外志雄さんが板橋駅前に東京初のアパホテルを建ててくれたそうですが、オール借金、返済者はアパホテル社長である元谷芙美子さんとなり2017年にようやくその借金も完済したとインタビューでお話されていました。

東京進出後はビジネスホテルの買収や新建設などによりアパホテルを全国各地へと展開し、2015年には海外へと進出し、国外初のアパホテルをアメリカ・ニュージャージー州にオープンします。

その後も元谷芙美子さんは国内外へとホテル開業を進め、2021年6月時点で626ホテル・91,755室と世界的なホテルチェーンとして成功を収めています。

元谷芙美子の現在

現在、70歳を過ぎた元谷芙美子さんですが今もアパホテル株式会社の社長として現役を務められています。元谷さん自身は“90歳まで現役でがんばる”と公言されていて、エネルギッシュなパワーが今も健在であることが伝わります。

また、現在は東京国際大学客員教授も務めています。

最近ではあまりメディアで見かける機会も減りましたが、今もなおアパホテル株式会社の社長として誠実なお仕事をされているようです。

元谷芙美子の推定年収・資産

元谷芙美子さんの年収ですが、2012年では5億5千万円という情報が見つかりました。それからもアパホテル株式会社は成長を遂げていますので、現在はもう少し年収が上がっている可能性があります。

ちなみにですが、夫である元谷外志雄さんは2020年の年収が33億円、総資産は2,200億円という発表があり、日本の資産家ランキングでは7位という結果です。

自宅は西麻布に500㎡の土地に8LDKという超豪邸がありますので、夫婦揃っての総資産となると3,000億円は超えてくるのかもしれません。

家族・恋愛・結婚情報

何度も登場していますが、元谷芙美子さんは結婚されていて夫は元谷外志雄(もとや としお)さんです。

元谷外志雄の顔画像
元谷外志雄氏(アパホテルグループ創業50周年サイトより)

元谷夫妻の間には2人も息子がいて、長男の元谷一志さんはアパグループ社長兼CEOに就任、次男の元谷拓さんはアパホテル株式会社代表取締役専務を務めています。アパグループは元谷一族による同族会社なので、将来的には息子である一志さんと拓さんが代表として活躍されていくことが予想されます。

アパホテル株式会社とは

アパホテル
アパホテル公式サイトより

アパホテル株式会社は、名前の通りホテル経営をしている会社です。
1980年に会社を設立してから全国から世界へと広がりを続けているホテルチェーンで2020年6月時点ではホテル数626件、客室数が91,755室となっています。

アパホテル株式会社では主にビジネスホテルを運営していますが、最近ではリゾートホテルや海外への進出も積極的に行っていて、今も昔も勢いが止まる事ない会社といえます。

アパホテル株式会社のサービス・事業内容

アパホテル株式会社は国内にてビジネスホテル・シティホテル・リゾートホテルの3種類のホテル運営も行っています。以下にてご紹介していきます。

アパホテル/ビジネスホテル

アパホテル株式会社で最も多いホテルになります。
ホテル内で過ごすというよりもビジネスマンの出張やコンサートやスポーツ観戦、旅行がメインで素泊まりができればといった方をターゲットとしていますので、客室は最低限の広さとなっていることが多いです。

しかし、「自動精算機やスマホのアプリを使用して無人チェックインが可能」「追加料金でチェックアウトの延長可」「大浴場・露店風呂完備のホテル有」「新しいホテルは基本的にエレベーターにカードロックシステム導入でセキュリティが安心」「アメニティが充実」等の魅力もあります。

また、2021年5月よりアパホテルのサブスクプランが期間限定で始まりました。このプランは定額99,000円(税込)で30日間、対象ホテルであれば全国どこのアパホテルでも宿泊が可能となっています。

アパヴィラホテル/シティホテル

アパヴィラホテルはビシネスシーン向けのアパホテルよりも高級志向のホテルタイプです。シングルのお部屋からセミスイートまで客室タイプがあり、様々なシーンでの利用が可能となっています。

アパホテルは全国的に数えきれないほどの件数がありますが、アパヴィラホテルは「淀屋橋」「大阪谷町」「赤坂見附」「仙台五橋」「富山駅前」「京都駅前」「名古屋丸の内」「金沢」
「大森」と8件しかなく、アパホテル株式会社が運営するホテルの中でも珍しいホテルとなっています。

アパリゾート/リゾートホテル

アパホテル株式会社ではリゾートホテルも複数あります。
アパリゾートでは温泉やプール、スパ、ブティック、雑貨店、ネイル、BAR等、宿泊者が存分にリフレッシュできる施設を多く用意されています。

また、ゴルフ場の「アパリゾート栃木の森ゴルフコース」と「アパリゾート上越妙高」ではゴルフも楽しむことができ、研修室もあることから研修旅行やビジネスで利用される企業も多いようです。

2021年8月時点では北海道・東京都・千葉県・神奈川県・新潟県・石川県・大阪府・福岡県・栃木県(ゴルフコースのみ)の9都道府県にアパホテルが運営するリゾートホテルがあります。

アパホテル株式会社の特徴・強み

アパホテルの強みと特徴といえば「駅近ホテル」が1番ではないでしょうか。ホテルの大半が駅のすぐ傍にあり、とても利便性が高いホテルであることも多くの集客に成功している大きな理由だと考えられます。

また、社長である元谷芙美子さんの存在もアパホテル株式会社にとって大きな強みです。元谷芙美子社長がテレビ出演をすることで、自然と視聴者にアパホテルの存在認知が高くなります。存在認知の高さは信頼にも繋がりますので、宿泊先を探すにあたって進んで選択したいホテルとなっているのでしょう。

元谷芙美子の実績・偉業

元谷芙美子さんの偉業のメインはやはり広告戦略だと思います。
元谷芙美子さんがアパホテルを大手ホテルチェーンへと成長させた実績や偉業は以下の通りです。

広告戦略と未来予想でホテルの認知度が急上昇

元谷芙美子さんの服装というとエレガントな帽子にスーツ姿が思い浮かびます。これは単なる趣味ではなく、アパホテルをお客様に認知してもらうための広告戦略なのだそうです。そして“私が社長です”という決め台詞によるアピールで見事認知度は急上昇し一躍有名ホテルと化しました。

現在では元谷芙美子さんの写真が載った「アパ社長カレー」や「アパ社長コーヒー」、「アパホテルオリジナルうまい棒」などもあります。

認知度アップとは別に元谷芙美子さんはもう一つ狙いがあったそうです。
アパホテルでは早い段階でインターネットによる宿泊予約が主流になることを予想していました。それには尚ホテルの認知度が必要条件となると思い、それに向けて行動していたということです。

結果的に印象に残る大胆な広告戦略と他ホテルよりも早いネット予約システムの開始により、大手ホテルチェーンへと成長することに成功しています。

ピンチをチャンスに変えて更なる成長に成功

2007年にアパホテル株式会社が運営している2つのホテルに耐震偽装問題が勃発しました。

京都市にある「アパヴィラホテル京都駅前」と「アパホテル京都駅堀川通」の構造計算書が修正されていたそうです。調査によるとこの2つのホテルの耐震基準は国土交通省が決めた基準の7割しかないという結果がでたため、社長である元谷芙美子さんは夫の元谷外志雄さんと共に謝罪会見を開き、涙を流しながら深々と謝罪をされていました。

これによりアパホテル株式会社は銀行から借りていた300億円の返済を求められ、自社の資産を売却し約半年で返済します。そしてその翌年にリーマン・ショックが起き地価が大暴落するのですが、アパグループは資産売却の際に手元に残っていた資金で土地を次々と購入し、更なる成長に成功しました。

元谷芙美子さんはこの経験を得て“経営というものは、社会に対して常に誠実であるべき”と話しています。信頼度を無くしてしまうほどのピンチの場面でも誠実に対応することでチャンスを掴むことに成功した素晴らしい例となりました。

コロナ禍もパンデミック予測でいち早く対応

これも元谷芙美子さんによる誠実な対応が功を奏しているようです。

アパホテルではコロナが流行化する3年前からパンデミックの危険性について議論を続け、対策を決めていました。そのため、新型コロナウイルスの感染拡大もアパホテルにとっては想定外ではなかったようです。

実際に新型コロナウイルスの感染者受け入れで真っ先に手を挙げたのがアパホテルです。これこそ元谷芙美子さんの経営者としての手腕の凄さを感じられる出来事となっています。

結果的に新型コロナウイルス感染症による影響でホテル業界が悲痛な叫びをあげている中、アパホテルはアパグループの連結決算ではありますが、黒字決算を発表しています。

アパホテル株式会社の評判・口コミ

アパホテルへ実際に宿泊をされた方の評判を調査してみました。

「部屋が狭い」といった口コミも多い中、狭いからこそ「ベッドの上で全てが完結して楽」「デスクが広いので仕事での利用が便利」など、ビジネスマンからの評判はやはり高いようです。

また、アメニティの質が高いという口コミも多く見つかりました。ビジネスホテルとは思えない品質のアメニティが揃っていることで手荷物の軽減につながります。

しかし、ホテル宿泊にはよく置かれているミネラルウォーターのサービスはアパホテルでは2泊目以降しか用意されず、コンビニに寄る手間がある等と不満に思う口コミも見つかりました。

アプリチェックインが便利でこれを利用することで、ホテルスタッフと直接やりとりをする必要なくルームキーが発行できます。ホテルというとチェックインの際にフロントで住所や名前、電話番号の記入をしますが、こういった手間が省けてスムーズなチェックインができると評判なようです。

まとめ

以上、アパホテル社長の元谷芙美子さんのご紹介でした。

メディアで見かけるだけでは窺い知れない元谷芙美子さんの情報をお伝えできていたら幸いです。まだまだ現役宣言をされている元谷芙美子さんは今後も日本のホテル業界のみならず、経営者として日本の一線で活躍されることでしょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。