伊藤秀二(カルビー社長)の経歴/実績/年収/家族をまとめて紹介!

伊藤秀二の経歴

伊藤秀二さんはカルビー株式会社の代表取締役社長兼CEOです。
大学卒業後にカルビーへと入社し、社長にまでなった伊藤秀二さんのプロフィールや経歴、実績、年収、家族についてなどをまとめてご紹介していきます。

伊藤秀二とは

伊藤秀二とは?経歴・実績・年収・現在まとめ

伊藤秀二さんはカルビー株式会社にて様々な部署を経験し、2009年に社長に就任した人物です。

伊藤秀二さんは大学卒業後、カルビーへと入社し様々な部署を担当して、営業・生産・管理などの仕事を学びました。どの部署でも最善の努力を尽くすことで定評があったようです。
それを評価していた上司たちは、社長へと就任した時には役員となっている方が多く、伊藤さんとしても心強い存在だったとインタビューで語られています。

伊藤秀二さんはとても真面目な方で、人を大切にする人物だそうです。
実際、本人も社長として選ばれた理由について“様々な方たちとコミュニケーションをとってきたからだ”と答えています。

伊藤秀二のプロフィール

  • 本名:伊藤秀二(いとう しゅうじ)
  • 出身地: 福島県飯野町
  • 生年月日:1957年2月25日
  • 年齢:64歳(2021年10月時点)
  • 学歴:法政大学経営学部卒業
  • 趣味:読書、音楽鑑賞、車、温泉、ジョギング
  • SNS:無

伊藤秀二の経歴

経歴

伊藤秀二さんは福島県飯野町で育ち、田舎風景が広がる地域でのんびりと育ったそうです。
福島県立福島高等学校を卒業後、地元を離れて法政大学経営学部に入学し1979年に卒業します。そして同年4月にカルビー株式会社へと入社しました。

カルビーで働きたいと思った志望動機は、大学当時からマーケティングに興味をもっていて、当時ポテトチップスを発売していたカルビーの“食品ビジネスが21世紀の基幹産業だ”という言葉に胸を打たれて入社を決断されたそうです。

入社後は様々な部署を経験した伊藤さんですが、“何事にも興味を持ち、与えられた仕事をとにかく一生懸命する”という信念で、時を忘れる程に仕事に没頭していたとインタビューで答えています。

そして、伊藤秀二さんがマーケティング担当で取締役常務執行役員を務めていた時に、当時の社長である中田康雄さんから声がかかり、社長候補として面談しカルビーの将来についてプレゼンテーションを行った後、2009年に社長就任へと至りました。

当時のことを伊藤さんは「驚きというよりも何が起こったのか!?」といった気持ちで、緊張のあまりその当時のことはあまり記憶になかったともお話されています。

2018年にはCEOにも就任し、代表取締役兼CEOとして「カルビーグループの成長戦略を1日でもはたく実現に向けて進めていき、大きな夢として描き続けたい」といった目標を持ち、2021年現在もカルビー株式会社のトップとして牽引されています。

伊藤秀二の現在

伊藤秀二さんは2021年10月現在もカルビーの社長として活躍をされています。

現在、カルビーでは「スナック菓子から食事の代わりに」といったテーマを掲げて、ごはん時間をよりよい時間になるような商品開発を行っているようです。

スナック菓子に次いで人気となっている朝食向けのシリアルに注力し、栄養あるシリアルの販売はもちろん、子供が進んで食卓へ向かう動機になるようなシールの付属なども行っています。

また、2020年2月に伊藤秀二さんを代表とするカルビーはサツマイモ販売の「ポテトかいつか」を買収し、サツマイモ事業も始め人気を博しているようです。

伊藤秀二の推定年収・資産

伊藤秀二さんの年収はカルビーの2020年決算報告書によると1億2,200万円となっています。資産となると数億円になると予想できます。

また、伊藤秀二さんの年収は「業績連動型株式報酬」となっているので、業績によって年々、年収が変動するようです。
2021年も今のところは業績も好調のようなので、更に年収が上がる可能性もあります。

伊藤秀二の家族構成

伊藤秀二さんの結婚や子供などの家族構成に関する情報は残念ながら見つかりませんでした。しかし、大手企業の社長兼最高経営責任者として選ばれ、外国との交流も多いためご結婚はされていると予想されます。

伊藤さんは多忙ながらも多趣味な持ち主のようで、特にランニングが好きだそうです。基本的には毎週10キロ走り、2018年にはハーフマラソンにも挑戦しています。
他にも読書や温泉、車も好きらしいので休みの日には家族でのんびり車に乗って旅行に出かけられている可能性もあります。

カルビー株式会社とは

カルビーの公式HP
カルビーのHPより

カルビー株式会社では日本のスナック菓子を開発・製造・販売を行っています。
会社名の由来は、当時日本人に不足しているといわれていた「カルシウム」・「ビタミンB1」の文字を組み合わせて「カルビー」と名付けられたそうです。

カルビー初のヒット商品は今では定番のスナック菓子となっている「かっぱえびせん」で有名となり、その後もカルビーポテトチップスや仮面ライダーのカードが入ったポテトチップスの販売などを行い、大人気スナック菓子メーカーとして成長を遂げています。

じゃがいもを使用したスナック菓子を中心に現在では「グラノーラ」などのシリアル商品の製造や、連結子会社にてトウモロコシを材料としたスナック菓子やさつまいもの販売を行い、老若男女問わず人気です。

カルビー株式会社の歴史

カルビー株式会社の前身は1949年広島県広島市に設立された「松尾糧食工業株式会社」で、1955年に現在のカルビーに社名を変更しています。

設立当初の主力商品は飴・キャラメルでしたが、1955年に小麦からあられを作ることに成功し「かっぱあられ」を発売しました。
そして1964年に生のえびを練りこんだ画期的なスナック「かっぱえびせん」の発売を開始し、全国で大ヒットとなりカルビーの名前も全国に広まりました。

カルビー株式会社の創業者である松尾孝さんは「未利用の食糧資源を活用する」という考え方を大事にする人物です。昔、ジャガイモは主にでんぷんとして消費されていたのですが、そのジャガイモを丸ごと使用し「サッポロポテト」や「ポテトチップス」を生み出しました。この考え方は今もずっと受け継がれていて、この先もカルビーの歴史の原点はこの考え方が息づいていくことでしょう。

2005年以前は創業者である松尾一族が代表を務めていた同族経営だったのですが、3代目の退任を期に、初の創業家とは違う中田康雄さんが就任されました。
中田康雄さんは“経営の見える化”を図り、カルビー株式会社を更に成長へと導きました。

カルビー株式会社のサービス・事業内容

カルビーの商品
カルビーのHPより

カルビー株式会社では何社も連結子会社を持っていて、「カルビーグループ」としてじゃがいも・小麦・コーン・豆を使用したスナック菓子の製造・販売を主に行っています。

グループ会社の一例の紹介も交えて、カルビー株式会社の事業内容については以下となります。

国内食品製造販売事業

カルビー株式会社では国内におけるスナック菓子市場50%以上のシェアを有しています。
その中でも主力商品となる「ポテトチップス」・「じゃがりこ」等は70%以上のシェア率だそうです。
また、シリアル市場においてもトップシェアを誇っていて、2020年の売上高はオーツ麦などが入ったシリアル系食品としてギネス記録にも認定されています。

国内食品製造販売事業にはカルビー以外のグループ会社でもスナック菓子販売などを行っており、お菓子の基となるじゃがいもを育てる「カルビーポテト株式会社」や、ドリトスやマイク・ポップコーン等のコーンスナックを中心に製造している「ジャパンフリトレー株式会社」、素材の美味しさにこだわり、安心・安全なポテトスナックを提供する「株式会社ソシオ工房」、焼き芋やサツマイモのお菓子を販売する「株式会社ポテトかいつか」などがあります。

海外食品製造販売事業

カルビーの商品は海外でも9か国の生活ニーズに合ったスナック菓子販売を行っています。
日本で培った自然素材の加工技術を活かし、例えばアメリカでは9種類のフレーバーが楽しめる「ハーベストスナップス」が人気となり、韓国や中国ではポテトチップスやジャガビー、じゃがりこ等を各国の人気フレーバーに変えた商品が人気となっています。

また、シリアル食品である「フルグラ」は中国に人気が高く、中国本土を中心に販売を行っています。

その他事業

カルビーグループではスナック菓子の製造以外に「食品物流」も行っています。
物流を専門とした「カルビーロジスティクス株式会社」では“きちんとお届けする(運べる)仕組みつくりにて高品質・低コストを実現させています。
魅力ある食品物流の創造をめざし、日々スーパーや皆さんの元へと商品を運ぶ事業です。

カルビー株式会社の売上高

2020年の連結決算の結果は266億4,500万円、連結営業利益は27億6,400万円となっています。前年度よりも全体的にプラスとなっていて、家で過ごす時間が増えたため消費者のお菓子購入率の増加が功を奏していると考えられているようです。

伊藤秀二の実績・偉業

伊藤秀二さんが社長に就任してからカルビー株式会社は主に社員の働き方改革が急速に進んでいるようです。

常に真面目な姿勢で仕事に取り組まれてきた伊藤秀二さんの実績や偉業については以下の通りとなります。

東証一部上場企業になる

カルビー株式会社は2011年3月11日に兼ねてからの目標だった東京証券取引所一部上場を果たしました。

元々有名だったカルビー株式会社ですが、日本に存在する会社全体の0.1%以下しかいないとされている東証一部上場を果たしたことで名実ともに一流の大企業へとなったのです。

その際に会社のトップとして牽引していたのが伊藤秀二さんであり、伊藤秀二さんにとって大きな実績となりました。

ダイバーシティの積極的な取り組み

ダイバーシティ(ダイバーシティ&インクルージョン)とは多様性を意味していて、年齢や人種、性別、宗教など属性に囚われることなく様々な人が集まった状態を指します。

伊藤秀二さんは特にこのダイバーシティに力を入れていて、女性や留学生を積極的に採用し活躍できる環境を提供することを念頭に日々社内環境の改善を行ってきました。
結果としてカルビー株式会社では女性社員が非常に多く、2021年時点で女性管理職比率は21.8%ですが、2024年までに30%となるように取り組んでいます。
また、重度障害をもった方が工場で働ける特例子会社「カルビー・イートーク」も設立しました。

このダイバーシティの制度が順調に進んでいる背景として、カルビーでは2014年4月よりテレワークの導入を行ってきたのです。その他にもフレックスタイムの導入や復職制度を整えたことが功をそうしているようです。

2020年には女性活躍推進に優れた企業が選ばれる「なでしこ銘柄」に7年連続で選定されました。これは水産・農林業、食料品業種区分で7年連続選ばれているのはカルビー株式会社だけだそうです。

「Calbee New Workstyle」を開始

伊藤秀二さんは新型コロナウィルスを機に兼ねてから集めていた社員の意見を基にオフィス勤務者に対して2020年7月よりモバイルワークを標準化しニューノーマルな働き方の適用することとなりました。

これにより、基本的に在宅ワークとで直接の意思疎通や創造性の効率性の向上が必要となった場合のみ出社となり、約30%の出社率を目安とするようです。

また、モバイルワークにより単身赴任の解除・通期定期券代の支給停止・モバイルワーク手当の新設を行い、より社員が快適に仕事に取り組める環境づくりを行っています。

カルビー株式会社の評判

カルビー株式会社で働く方評判や口コミについて調査を行うと、社員は女性が多いとのことでした。育児や介護、病欠などに対する両立支援制度・サポートがしっかりしているので上記を理由に離職する方の割合は少ないとのことです。

時短やフルフレックスタイム制度により自由度の高い働き方ができるが、部署によっては残業が続く時期もあるそうです。

カルビーは「働き方改革」の実践でも注目を浴びている企業です。
社員全員が上司とのコミットメントを確認し契約書を交わし、役職者に至っては社内ポータルで内容や成果が公開されています。
同時にオフィス改革を行いフリーアドレス化、会議もオープンスタイルで行う、フレックスタイム制度や在宅勤務の制度化を行うことで女性管理職も増えたそうです。

結果、2017年までの5年間で利益率を10倍まで伸ばすことに成功しました。

まとめ

以上、カルビー株式会社の代表取締役兼最高経営責任者である伊藤秀二さんのご紹介でした。
カルビーは離職率も低いとされていて優良企業ともいわれています。

その理由に「ダイバーシティ」の積極的な取り組みがあり、それを推進している伊藤秀二さんの人柄も伝われば幸いに思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。