新浪剛史(サントリー社長)の経歴がすごい!元ローソン社長で弟は名医!離婚は4回?!

新浪剛史の経歴

新浪剛史さんはソフトドリンクやお酒、健康食品などを製造・販売するサントリーホールディングス株式会社の代表取締役社長を務めている人物です。
サントリーホールディングス初の創業家以外から、社長が誕生したことでも話題となっていました。

元はローソンの社長兼CEO、会長も務めていた新浪剛史さんが、なぜ今はサントリーホールディングスの社長となっているのか。今回は経歴や実績、年収などと共にご紹介します。

新浪剛史のプロフィール

新浪剛史の経歴・実績・年収・現在
  • 本名 :新浪剛史(にいなみ たけし)
  • 出身 :神奈川県横浜市
  • 生年月日 :1959年1月30日
  • 学歴 :慶應義塾大学経済学部卒業/ハーバード大学経営大学院修了
  • 趣味 :筋トレ/バスケットボール
  • SNS :無

新浪剛史の経歴

新浪剛史さんは2014年10月よりサントリーホールディングス株式会社の代表取締役社長に就任されました。サントリーホールディングスへ入社したのは2014年8月のことで、それ以前は株式会社ローソンの代表取締役社長兼CEOを務めていた過去があります。

ここでは新浪剛史さんの経歴について紹介します。

学生時代

神奈川県横浜市に生まれた新浪さんは慶應義塾大学経済学部を入学し、スタンフォード大学への留学も経験しています。

新浪剛史さんは幼い頃から父の仕事の関係でアメリカ海軍の方々と会う機会が多く、父も熱心に英語を教えてくれていたそうです。海外留学の経験もあることから、現在も書類や資料、新聞も英字の物を進んで読むほど英語が堪能となりました。

三菱商事に就職

慶應義塾大学経済学部卒業し、1981年に三菱商事株式会社へ入社します。
社内留学制度を利用し、ハーバード大学への海外留学を希望するのですが2度も役員面接で不合格となり、3度目にようやく合格通知を受け取ることができました。そして、無事に1991年にはハーバード大学経営大学院を修了しています。

経営学を学んだ新浪剛史さんは将来、事業を立ち上げたいという思いが強く三菱商事株式会社では“企業内起業家”として株式会社ソデックスコーポレーション(現:株式会社LEOC)を立ち上げます。事業内容は病院給食や社員食堂の運営で、設立から7年後に上場を果たしています。

ローソンの社長に就任

2003年にローソンの社長へと就任するのですが、その就任理由はダイエーの負債削減のために三菱商事にローソンを売却したことで、三菱商事に勤める新浪剛史さんが社長に選ばれました。そして、ローソンの経営に専念することを理由に三菱商事株式会社を退社しています。

ローソンでは社長兼CEOの他、会長まで勤め上げ退社しました。

サントリーHDの社長へ

2014年10月よりサントリーホールディングス株式会社の代表取締役社長に就任し、現在に至ります。

新浪剛史の実績・偉業

缶ビール

新浪剛史さんの実績や偉業について、以下にまとめました。
43歳という若さでローソンの社長に選ばれた新浪剛史さんは一体どのような実績を残したのでしょうか。

三菱商事時代やローソン社長時代、サントリーホールディングス就任後の3つに分けてご紹介します。

三菱商事時代/砂糖部の利益をプラス好転に成功

新浪剛史さんは三菱商事へ入社後、初めて配属された部署は最も儲かっていないといわれていた『砂糖部』でした。
三菱商事の中でも多大な損失を計上している中、新浪剛史さんは砂糖部から利益を出すことに成功します。

利益を生み出すことに成功したきっかけは中国への出張でした。
新浪剛史さんは中国の砂糖消費量は日本の10分の1であることから、砂糖の需要が伸びることを予測しビジネスモデルを構築したところヒットし中国で砂糖が売れるようになったのです。

当時、発展途上国だった中国と先進国の仲間入りを果たしていた日本の砂糖消費量の比較に着眼点を置いたことで黒字転換に見事成功しました。

ローソン社長時代/売上拡大に成功

新浪剛史さんがローソンの社長に就任した時、経営状態は悪化を辿るばかりでした。

そこで、まず行ったのは“おにぎりの新商品開発”です。
今までの商品開発担当者を入れ替え、新しい開発者を設けます。
当時、一般的に100円~120円程度のコンビニおにぎりが陳列する中、1個160円以上の高級路線おにぎりを開発し販売したことで売り上げが一気に改善傾向へと向いました。

他にも国内を7地域に分けて支社を設置し各社に権限を移譲し、各地の細かいニーズへの対応を目指したことで、就任前は1.2兆円だった売上げが1.9兆円まで成長しています。

サントリーHD社長時代/創業家以外で初めて社長に就任

サントリーホールディングスは創業以来、ずっと社長は創業家系の方が就任してきましたが新浪剛史さんはその歴史を変え、初の創業家以外での代表取締役社長に就任します。

サントリーホールディングスの社長となったきっかけはローソン社長時代に4代目社長の佐治信忠さんとの出会いです。
佐治信忠さんは新浪剛史さんの実力を観てサントリーホールディングスの次期社長になってほしいと何度も粘り強くアプローチしたそうで、当時ローソンの改善途中だった新浪剛史さんは何度も断っていたそうですが、2014年ついにサントリーの社長へと就任します。

社長就任後、28年間清涼飲料ブランドではずっとコカ・コーラシステムの『ジョージア』が販売量トップとなっていましたが、それを覆しサントリーの『天然水』がトップに立つことにも成功しています。

新浪剛史の現在

新浪剛史さんが現在、サントリーホールディングスの社長として掲げている目標の一つが『温暖化対策』です。サントリーでは2030年に自社生産拠点での温暖化ガス排出量を半減するという目標を掲げています。石油由来のペットボトルを植物由来へと変更し、資源としての再生を行う循環型経済の確立を目指しています。

また、取引先を含むバリューチェーン全体は3割減らすといった計画を掲げ、配送業者等の協力を求めるように進めていくようです。

サントリーでは創業当時から『社会との共生』を大切にしてきた会社であることを新浪剛史さんは深く理解し、企業理念に基づいて自然と共に生きる会社としての成長を現在も務めています。

趣味

新浪剛史さんは筋トレが習慣化していて週に1~2回はジムでパーソナルトレーニングを行っています。
ローソンの社長に就任した時は身長182cmに対し、体重は96kgで、周囲より“こらから大変な改革を進めようとする経営者がそんな身体つきでは困る”と他役員より指摘された事をきっかけにトレーニングを開始し、今では引き締まった体型を20年近く維持し続けています。

新浪剛史の推定年収・資産

サントリーホールディングス2020年12月期(第12期)の有価証券報告書を確認したところ、1億円を越える役員報酬の欄に新浪剛史さんの名前は記載されていませんでした。
そのことから、新浪さんの年収は1億円以下であることが推測されます。

役員6人の報酬総額は3億7,800万円となっていて、均等割すると1人あたり6,300万円であることから、新浪剛史さんの年収は6,300万円~9,000万円台のようです。

新浪剛史さんは三菱商事時代に企業内起業を行ったり、ローソンの社長に就任した経歴があることから資産となれば数億円はあるのではないでしょうか。

新浪剛史の家族・結婚情報

新浪剛史さんは結婚されていて、子供が2人いるそうですが性別等の詳細は不明となっています。

新浪さんの結婚は4度目で、1人目は三菱商事時代に社内恋愛から結婚、2人目はNHKアナウンサーと結婚、3人目は20歳年下の東大大学院卒の女性と結婚しましたがいずれも離婚となりました。4人目の現在の奥様の詳細は不明ですが、家庭内では全部英語で話しているといったインタビュー記事がありましたので、海外に住んでいた経験がある等、英語がとても堪能な方のようです。

ちなみに、実弟は東京女子医科大学の新浪博士(にいなみ ひろし)教授です。「心臓手術のスーパードクター」の異名を持っています。

サントリーホールディングス株式会社とは

水と生きる

サントリーホールディングスはアルコール飲料を中心に食品や清涼飲料水などの事業を行っている会社です。

本社は大阪府大阪市北区堂島浜に所在していて、『サントリー』の由来は当時まだ会社名が『鳥居商店』時代に初めて発売したウイスキーに『サントリー』と名付けことがきっかけとなり、商品名を社名にも用いることにしました。

サントリーホールディングスでは“水と生きる”をテーマに“自然・社会・わたしたち自身”が水のように柔軟で潤いや活力となる企業となることを目標としています。
また、創業当時から“やってみなはれ”という言葉を原動力に新たな価値観を生み出してきた会社です。

サントリーホールディングスの歴史

サントリーホールディングスの前身は1899年に創業者である鳥井信治郎さんが設立した『鳥井商店』です。当時は葡萄酒の製造販売を行っていて、1921年には鳥井商店を母体とした『株式会社壽屋』を設立しましたが、1963年にビール発売を開始して新天地に向かう思いを込めて社名を『サントリー株式会社』に変更しました。

1980年代には日本ワイン需要拡大を目指して世界のワイナリー トップブランド『シャトー・ラグランジュ』と提携をスタートさせた他、東京都港区赤坂に『サントリーホール』を開館します。

1990年代には清涼飲料水や健康食品にも力を注ぎ、酒類・食品のリーディングカンパニーを目指して躍進を遂げました。

サントリーホールディングスの事業内容・サービス

サントリーホールディングスでは多彩なサービスを提供しています。
ここでは6つの事業に分けて、サントリーの事業内容をご紹介します。

食品事業

水やコーヒーなどを中心にトレンドを踏まえた清涼飲料水を製造・販売している事業です。

サントリーの食品事業の特徴は無糖のRTD商品(Ready to Drink=すぐ飲めるもの)が大きなシェアを占めています。

サントリー食品事業内のメインブランドとなる『サントリー天然水』は2018年に1990年より28年間トップを一貫していたコカ・コーラ社の『ジョージア』を抜いてトップになったことでも話題となりました。

さまざまなブランドがある中、日本国内だけでなくアジアや欧州、アメリカなどの地域にも販売を拡大しています。

スピリッツ事業

サントリーのスピリッツ事業は世界第3位となっていて、『ジムビーム』『山崎』『白州』『角瓶』『響』などが世界的に親しまれています。

日本で最初にウイスキーを作り、より高い品質を目指して努力を積み重ねたサントリーは2017年より5年連続で『インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ/ワールドウイスキー部門』において 最高賞である『トロフィー』を受賞しています。

また、2017年には同コンペ全部門の『トロフィー』の中から最も良いとされる製品に授与される『シュプリーム チャンピオン スピリット』にも選ばれ世界中から集まった1,480品の頂点にもなりました。

ビール事業

サントリーのビール事業ではビール・発泡酒・新ジャンル・ビールテイストの4種に分けて製造を行っています。

国産の全商品は地下深くより汲み上げた天然水100%を使用して仕込んでいて、その天然水もサントリーが目指す商品に適したミネラルやイオン等のバランスに優れた天然水を選び使用しているのです。

代表的なビール商品は『ザ・プレミアム・モルツ』で、その他に発泡酒の『金麦』やビールテイスト飲料『オールフリー』などが人気を博しています。

ワイン事業

サントリーの原点は葡萄酒作りでした。
販売の中心は日本と中国ですが、フランス・ボルドー地方の『シャトー ラグランジュ』の経営権取得やドイツ・ラインガウの『ロバート ヴァイル醸造所』の経営権取得など、世界各国とも連携をとりグローバルにワインビジネスを展開しています。

また、山梨県登美の丘でブドウ園にて100%国産ぶどうを使用したワインを製造するため、ヨーロッパ系のワイン専用ぶどうの栽培から醸造~熟成までを一貫して行っています。そうして完成したワイン『登美』はワイン・スピリッツの国際コンクール『2003 レ シタデル デュ ヴァン』で日本初の金賞を受賞しました。

2010年には国産ぶどう100%のワインを『日本ワイン』と呼び、ブランド化を図っています。

健康食品事業

サントリーでは健康志向が高まりに着目し、健康食品事業にも参入を開始しています。
代表的商品はゴマの健康食品『セサミン』で、その後も次々と研究成果と共に新たな健康食品を発売しています。

食品以外にもスキンケア商品『F.A.G.E(エファージュ)』等も製造・販売していて、この商品は酵母の力を使用してしっとりとしたツヤ肌へと導いてくれる商品となっています。

2001年には研究開発をより強化するために『健康科学研究所』を設立し、現在も健康に役立つ素材を探しや検証が行われています。

外食・加食・花・サービス関連事業

サントリーグループでは国内・海外にてお酒と食を楽しんでもらう場として、複数の飲食店を提供しています。

グループ会社である『株式会社プロントコーポレーション』ではカフェとバーを融合させた『プロント』を中心に約300店舗を展開しています。
他にも『ヒレかつサンド』でお馴染みの『井筒まい泉』や品質にこだわったアイスを提供している『ハーゲンダッツ ジャパン』もサントリーグループの一員です。

サントリーでは国内だけでなく、メキシコ・アジアを中心に外食事業を展開しサントリーのお酒と料理を楽しんでもらっています。

サントリーホールディングスの売上高

サントリーホールディングスの2020年12月期決算では売上高1兆1,781億円(前年比約10%減)という結果になっています。
営業利益も962億円(前年比約15%減)となっていて、赤字ではないものの前年比より全体的に減少結果となり、その要因はコンビニや自動販売機での売上減少であると考察されています。

しかし、その中でも『サントリー天然水』・『BOSS』・『伊右衛門』・『健康茶』などの定番ブランドに力を入れた戦略は功を奏している結果となっていて、特に2020年4月にリニューアルした『伊右衛門』は出荷数が前年比約1割増という結果となりました。

サントリーでは現在、自動販売機の販売戦略の改善等を行うなど、2021年12月期決算では売上高約7%増の1兆2,600億円、営業利益は約9%増の105億円を見込んでいることも発表しています。

サントリーホールディングスの特徴・強み

グラスにそそがれたビール

サントリーホールディングスの強みは世界的にも他社飲料メーカーと比較して酒類・清涼飲料など多彩な商品を取りそろえていることでしょう。

現在もその多彩な商品を活かし、世界的に事業展開を行っているサントリーはグローバル市場のトップを目指し、グローバルに対応できる組織作りに注力していて、子会社設立や子会社の上場、大規模なM&Aや合併などを行い組織の整備をしています。

また、サントリーホールディングスは国内外含めて株式市場に上場していません。
大企業ともいえるサントリーが上場していない理由は単純で“上場の必要性がないから”です。
創業以来、ずっと同族経営をしてきたサントリーにとって経営陣の判断で会社の重要な案件を決定し迅速に動くことが出来る方がメリットを感じているようです。

上場することで得るメリットも多い中、非上場で現在も成長を遂げているのもサントリーの特徴といえるでしょう。

サントリーホールディングスの評判口コミ

サントリーホールディングスで働く社員の口コミや評判をまとめました。

まず、福利厚生は大手企業ということもあり十分に用意があります。
住宅補助や財形貯蓄、持株会がある他、有給や男性の産休・育休取得も以前に比べて取得しやすい環境になっていると感じている口コミもありました。

本社勤務は基本的にリモートワークが可能となっていて、ワークライフバランスは年々改善し働きやすい環境へと好転していると感じる方がほとんどでした。

“やってみなはれ”の社風が根付いていると感じる社員が多く、新たなチャレンジにやりがいをかんじる方に向いた会社となっているようですが、評価については年功序列や出身大学によってある程度の道が決まっているなど、社風との矛盾を感じる方も複数名見つかりましたが、全体的に従業員を大切にする安定企業のようです。

まとめ

以上、サントリーホールディングスの社長である新浪剛史さんのご紹介でした。

今後も新浪剛史さんのバイタリティでサントリーホールディングスをより良い企業へと導いてくれることでしょう。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。