木村弘毅さんは株式会社ミクシィの代表取締役社長を務めている方です。
木村さんはスマホゲームから始まり、アニメ、映画公開までした『モンスターストライク』のプロジェクト立ち上げから初代プロデューサーを務めた人物でその他にも様々な実績を積んでいます。
そんな木村弘毅さんは幼少期から特徴的な育ち方をしているなど、生い立ちも興味深い内容でしたので経歴、実績、年収、家族構成等と共にご紹介していきます。
目次
木村弘毅のプロフィール
- 本名 :木村 弘毅(きむら こうき)
- 出身 :東京都杉並区
- 生年月日 :1975年12月9日
- 学歴 :早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
- 趣味 :キックスケーター/ビーチバレー/現代アート/サブカルチャー
- SNS :twitter
木村弘毅の経歴
ここからは木村弘毅さんがミクシィの社長になるまでの経歴を紹介します。
生い立ち
木村弘毅さんは東京都杉並区出身で、祖父はトヨタ系列の工作機器メーカーの社長、父も銀行員を脱サラし電気設備系の会社を興すなど、父と祖父共に社長である環境で育った木村さんは、経営論やノウハウ、教訓などを幼少期から見聞きして育ちました。
両親の意向で小学3年生から銀行のキャッシュカードを渡され、お小遣いは振り込み制だったそうです。
祖父と父はビジネスマンでしたが、木村弘毅さんは幼少期から絵画や彫刻、化学実験などクリエイティブ志向の方が強く、経営に関してはあまり興味が向きませんでした。
しかし、いざ社長の座に就くと“ビジネスや経営にこそクリエイティビティが必要”であることを実感したとフォーブスJAPANのインタビューで答えています。
高校を中退し父親の会社で働く
木村弘毅さんは高校卒業後、東京都立大学工学部電気工学科へ進学しますが、父親が体調を崩したことをきっかけに中退し、父親の会社で営業として働いていました。
ちなみに木村弘毅さんの最終学歴は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科となっていますが、これは2020年に入学し、修士課程を修了させていて早稲田大学のホームページには木村弘毅さんの論文が首席として紹介されています。
26歳で転職
父親の会社で働いていた木村さんでしたが、元々エンタメやゲームへの興味や関心が強く色々と考えた結果、“コミュニケーションを豊かにしていきたい”という答えの元、26歳で携帯コンテンツ会社『モバイルプロダクション』に入社します。
28才の時に2回目の転職
28歳の時に転職しインデクス(現:インデックス・ホールディングス)に入社し実績を積みました。
ミクシィに転職
株式会社ミクシィには2008年、木村さんが32歳の時に転職します。
モバイル事業部、ミクシィ事業本部企画部パートナーサービス企画グループアライアンス推進チームサービスプランナー、ミクシィゲーム事業部等、様々な部署で経験を積みました。
2013年にはモンスターストライクの初代プロデューサーとして活躍し、2018年に株式会社ミクシィの代表取締役社長へ就任しました。
木村弘毅の実績・偉業
木村弘毅さんの実績や偉業について、以下にまとめました。
モンスターストライクの生みの親
前文でも触れていますが、木村弘毅さんは人気スマホゲーム『モンスターストライク(以下、モンスト)』の初代プロデューサーです。
モンストは私たちからの目線では“ゲーム”ですが、木村さんは“コミュニケーションツール”として捉えて開発当初からプロデュースを行ってきました。
“1人向けのスマホゲームは沢山あるが、みんなで遊ぶものは少ない”という隠れたインサイトに気づき制作されたモンストは2013年10月のリリースから8年を迎えた2021年11月時点で世界5,600万人・国内4,800万人の利用者を突破しています。
スポーツ事業への参入
木村弘毅さんというと業界の皆が『モンスト』と答えるそうです。モンストによる成功で周囲からは“もう安泰だね”などと言われるそうですが、木村弘毅さんはここで留まるつもりはなく、この成功を自ら破壊しようと更なる挑戦を続けています。
『mixi』、『モンスト』に次ぐ新たな事業として開始したのが『スポーツ事業』です。
木村さんがスポーツに注目した理由の1つは“マーケットとしてのチャンスが豊富”であることが挙げられます。
例えば、みんなでワイワイとスポーツ観戦や予想が楽しめる『TIPSTAR』や『Fansta』などはITが発達したからこそできるコミュニケーションの場です。
他にもバスケットボールやサッカーチームとのオーナー契約を行い、スポーツ界のエンターテイメント性にも注目しています。
今後、木村弘毅さんはスポーツを軸としたプラットフォームを構想していて、ダイレクトスポンサードの仕組みを利用したプラットフォームが出来ないかと考えているそうです。
これにより、アスリートとファンが今以上に直接的なつながりがつくれることを目標としていると、木村さんは語っています。
サンシャイン牧場の大ヒット
木村弘毅さんは株式会社ミクシィに入社して間もなく『サンシャイン牧場』の運用コンサルを手掛けました。
『mixi』を通じて、マイミク同士で牧場のお世話もできるサンシャイン牧場は瞬く間に人気ゲームとなり、サービス開始から約3か月で利用者数が300万人を突破しています。
現在はサービスを終了していますが、こちらもコミュニケーションを活用して人気となったゲームです。
木村弘毅の現在
木村弘毅さんは現在も株式会社ミクシィの社長を務めています。
ミクシィで現在最も注目を集めているのは2021年11月に木村弘毅さんより発表のあった東京FCの経営権取得でしょう。木村さんはFC東京のビッグクラブ化を目指していて、2018年に大スター『MFアンドレス・イニエスタ』を獲得したヴィッセル神戸に匹敵する世界的チームを創造していくことが発表されています。
FC東京がミクシィの力により、どのようなクラブチームへと成長していくのか、今後の木村弘毅さんの動向にも注目が集まっています。
木村弘毅の推定年収・資産
木村弘毅さんの資産についての公表は見つけられることができませんでしたが、2021年3月期の役員報酬は1億7,900万円となります。2019年は2億3,600万円、2020年は2億500万円の報酬を受け取っていましたが、年々下降傾向にあるようです。
他にも木村弘毅さんは保有株がありますので、そちらの報酬も足すと2021年3月期の年収は約2億円であることが推定されます。
木村弘毅の結婚・家族構成
木村弘毅さんは、結婚されていて子供もいます。子供の年齢などの公表はありませんが、2017年のインタビューで『彼』という人代名詞を使用していることから、男の子であることが予想されます。
また、品川水族館に行ったり、近くの公園に行く等の話や、21時前後に子供の寝かしつけをするといったお話もありましたので非常に子煩悩な方であることがうかがえます。
木村弘毅さんは自身の子供からも学ぶことは沢山あるというお話もしていて、“会話だけがコミュニケーションではなく、その空間を一緒に共有するだけでお互いに経験が深まっていく”といったコミュニケーション方法もあることに気づかされたそうです。
子供が産まれる以前は妻と共にインドア派だった木村さんですが、現在は毎週休日はお出かけをするなどアウトドア派に変わったというエピソードもありました。
株式会社ミクシィとは
株式会社ミクシィが有名になったのはSNSサービス『mixi』の運営がきっかけとなります。それまではWeb系求人情報サイト『Find Job!』のオークションサイト『eHammer』の運営、プレスリリースの配信代行『@press』などの運営を行っていました。
2006年にはマザーズ上場を果たしています。
株式会社ミクシィのミッションは“新しい文化を創る”がテーマとなります。
現在運営している『Find job!』・『mixi』・『モンスト』も全てサービス開始後、新しい文化として人々の人気を博してきました。
グループ企業も複数あり、アメリカにも会社を置きグローバル展開もおこなっていて現在もサービス・地域共に拡大を続けている会社です。
株式会社ミクシィの歴史
株式会社ミクシィの前身は創業者で現在会長を務める笠原健治さんがIT系求人サイト『Find Job!』の運営開始が始まりとなります。
最初の会社名は『有限会社イー・マーキュリー』でしたが、2004年にサービスを開始した『mixi』の人気により、2006年に株式会社ミクシィに社名を変更しました。
2013年にスマホゲームアプリ『モンスト』のサービス提供を開始し、瞬く間に人気となります。2019年からはスポーツ事業も積極的で株式会社チャリ・ロトの全株式を取得し子会社化した他、B,LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム『千葉ジェッツ』の運営元である千葉ジェッツふなばしも株式を取得し子会社化しています。
2021年11月には元々クラブスポンサーを担っていたプロサッカークラブFC東京の経営権取得も発表しました。
株式会社ミクシィでは今後、mixiを運営するライフスタイル事業・モンストを運営するデジタルエンターテイメント事業・FC東京と千葉ジェッツのオーナーとなったスポーツ事業の3事業を中核とし、成長を目指す方針となっています。
株式会社ミクシィのサービス・事業内容
株式会社ミクシィでは3つの事業に分けてサービスを提供しています。
以下より、各事業で行っているサービスを紹介します。
スポーツ事業
株式会社ミクシィではスポーツ事業も積極的です。
競輪、競馬、オートレース等に関するアプリ配信やプロバスケットボールチーム『千葉ジェッツふなばし』のオフィシャルパートナーの他、2021年11月にはサッカーJ1の『FC東京』の経営権取得も発表されています。
スポーツ事業のサービスは以下の通りです。
- 『TIPSTAR』:JKAと提携で展開している競輪・オートレース投票アプリ&ライブ動画配信
- 『Fansta』:スポーツ観戦ができる飲食店をエリアや放映予定から検索できるサービス
- 『チャリロト.com』:競輪車券・オートレース車券の販売や競輪くじ<チャリロト>の販売サービス
- 『千葉ジェッツふなばし』:プロバスケ<ジェッツふなばし>の魅力を発信するサイト
- 『netkeiba.com』:国内最大級の競馬総合メディア
- 『週刊ベースボールONLINE』:ベースボール・マガジン社と共同運営する野球情報サイト
ライフスタイル事業
株式会社ミクシィの初事業『FINDJOB!』や人気SNSサービス『mixi』などの運営を行う事業です。
『mixi』に関しては日本で二番目に歴史のあるソーシャル・ネットワーキングサイト(SNS)でもあります。
ライフスタイル事業のサービスは以下の通りです。
- 『mixi』:コミュニケーションの場を提供するSNSサービス
- 『minimo』:美容室、ネイルサロン、まつげサロン等がお得に行ける美容系アプリ
- 『家族アルバムみてね』:写真や動画を無料・無制限で家族限定でいつでも共有可能なアプリ
- 『KARASTA』:投稿可能でキーやエコー調整もできるカラオケ動画コミュニティアプリ
- 『mocri』:アプリ内で気軽に会話ができる作業通話アプリ
- 『自立型会話ロボットRomi』:次世代コミュニケーションができる手のひらサイズの自立会話ロボット
- 『FINDJOB!』:IT・Webに特化した優良企業の求人情報サイト
- 『OKURU』:スマホ写真を簡単にフォトギフトにして贈ることができるサービス
デジタルエンターテイメント事業
現在、株式会社ミクシィの売上8割以上を占めているのがデジタルエンターテイメント事業です。
『モンスト』の爆発的な人気により、様々なサービス展開や新たなゲーム開発を行っています。
デジタルエンターテイメント事業のサービスは以下の通りです。
- 『モンスターストライク』:爽快アクションRPG、4人まで協力プレイ可能
- 『モンスターストライクスタジアム』:モンストの対戦バトルに特化したeスポーツアプリ
- 『モンストア』:モンストグッズの購入等ができる公式オンラインストア
- 『コトダマン』:<ことば>で闘う新感覚RPGアプリ
株式会社ミクシィの業績・売上高
株式会社ミクシィの2020年4月1日~2021年3月31日の連結業績をご紹介します。
売上高1,993億1,900万円(前年同期比6.4%増)、営業利益229億2,800万円(33.7%増)、経常利益230億1,900万円(36.1%増)と全体的に好結果となりました。
売上の8割以上を占めているデジタルエンターテイメント事業では『モンスト』が主力となり、新たなクエスト追加や有力IPとのコラボ企画により好調な結果となっています。
また、スポーツ事業でもプロスポーツチームの経営や公営競技関連事業への投資、『TIPSTAR』の車券販売取扱高が好調だったことが業績に反映されているようです。
2021年4月1日~の連結業績予想は売上高1,150~1,200億円(前年同期比-0.6~3.6%)、営業利益140~170億円(-47.7%~34.6%)など、下降予想がされています。
株式会社ミクシィの特徴・強み
株式会社ミクシィの特徴は“コミュニケーションを通じて今までにないサービスを開発し提供していること”ではないでしょうか。
SNSツール『mixi』は日本で初の招待制コミュニティツールとしてサービスが開始され、当時のSNSサービスの中でもより友人たちと安全性の高い中でコミュニケーションが取れることと、斬新なサービス内容が話題となり、爆発的な人気となりました。
その後、スマホゲーム『モンスト』も友人と共にプレイ可能であることからゲームを通じてコミュニケーションがとれることも人気ゲームとなった大きな理由であると考えられます。
『TIPSTAR』や『家族アルバムみてね』など、株式会社ミクシィでは様々なジャンルのサービスを提供していますが、全ての軸は“コミュニケーション”となっているのが最大の特徴であり強みです。
株式会社ミクシィの評判・口コミ
株式会社ミクシィの社員からの評判や口コミを調査しました。
調査した中でほとんどの方が評価していたのはオフィス環境でした。同業他社と比べて水準以上の環境であるといった口コミもあります。株式会社ミクシィは2021年に新しく建設された『渋谷スクランブルスクエア』に移転したため、作業スペースや会議室などもとても整備された環境となっています。
また、ミクシィではコミュニケーションをミッションとして掲げている会社であることから、社員同士のコミュニケーションも活発なのだそうです。
上司とのやりとりもフラットに行えるため、自分の意見が伝えやすいといった口コミもありました。
モンストのヒットに続くヒットビジネスがないことに不安を感じている社員がいる中、最近力を入れているスポーツ事業が好調であることに今後の期待を寄せている社員も複数いました。
まとめ
以上、株式会社ミクシィの代表取締役社長木村弘毅さんのご紹介でした。
木村弘毅さんはミクシィのトップで在りながらも、自身の成長のために大学へ通ったり子育てに奮闘したり趣味を楽しんだりと非常にバイタリティ溢れる方だということが窺えます。
どんな場面でも学びを楽しみ仕事に活かす姿がミクシィ全体の活力に繋がっていくことでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。