白井俊之(ニトリ社長)の経歴は?年収/学歴/家族を紹介

白井俊之の経歴

白井俊之さんは株式会社ニトリホールディングスの2代目代表取締役社長です。
「お、ねだん以上。」で有名な家具・インテリア用品店「ニトリ」に足を運んだことのある方は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2020年に33期連続で増収増益を達成しているニトリホールディングス社長の白井俊之さんの経歴・実績・年収・家族構成、ニトリホールディングスついてまとめてみました。

白井俊之とは

白井俊之の顔画像
ニトリホールディングスのHPより

白井俊之さんは2016年に株式会社ニトリホールディングスの代表取締役社長に就任した人物です。

白井俊之さんは大学卒業後からずっとニトリで働いており、現在会長であり創業者でもある似鳥昭雄さんと共に会社の成長を見てきました。
そして、株式会社ニトリホールディングスでは創業家以外で代表権を初めて持った人物です。

似鳥昭雄会長も、仕事の成果とバランス感覚が非常に優れていると白井俊之さんを評価しているそうです。

白井さんは全国に700店舗以上構える大型チェーン店の社長にも関わらず、現場(店舗)へ積極的に足を運んでいるそうです。そうすることで、お客様の視点や感覚を観察し商品開発やサービスに反映させています。

白井俊之のプロフィール

  • 本名:白井俊之(しらい としゆき)
  • 出身地:北海道岩内郡岩内町
  • 生年月日:1955年12月21日
  • 学歴:宇都宮大学工学部環境科学科 卒
  • 趣味:プール・ジャグジー
  • SNS:無し

白井俊之の経歴

白井俊之さんは北海道岩内郡出身で、高校は北海道の名門校である北海道札幌南高等学校を卒業しています。

大学は宇都宮大学工学部環境科学科へと進学しました。県外の大学へと進学した理由は“いつか実家を継ぐことになるから今のうちに北海道を出てみたい”と思ったからだそうです。
大学時代は軟式野球・探鳥会のサークルに所属し、アルバイトでは家庭教師や引っ越し業者、飲食店、雀荘のスタッフなど様々な経験を積んできたそうです。

ご実家は商売をやられていて、父親が2代目、3代目を白井俊之さんが継ぐ予定だったそうですが、父親の代で廃業しています。

大学卒業後は、1979年に当時「株式会社ニトリ家具」という社名だった現在のニトリホールディングスに入社しました。
白井俊之さんがニトリ家具への入社を決めた理由は、人材募集の案内に“北海道の家具屋が日本一になる”と書いてあり、なんて面白い会社だ!と思って入社を決めたそうです。

入社6年目には函館店の店長に昇格。その後も他店の店長、店舗開発、物流、組織作りなどを経験し、2001年には取締役となり、2014年に株式会社ニトリホールディングスの副社長、2016年に社長へと任命されました。

白井俊之の推定年収・資産

白井俊之さんの年収及び、総資産について発表されている情報はありませんでした。
しかし、ニトリHD役員の持ち株については公表があり、白井俊之さんは41千株で会長である似鳥昭雄氏は3,409株となっています。似鳥会長の資産は5,730億円で日本長者番付2021年の発表では8位となっています。

白井さんの持ち株は似鳥会長の約1.2割ほどですので単純計算すると資産は約700億円と予想されますが、持ち株以外にも自宅や給与もありますので総資産は更にある可能性が高いのではないでしょうか。

白井俊之の家族・恋愛・結婚情報

白井俊之さんの結婚や家族について隈なく調べたのですが、一切情報を見つけることができませんでした。

家族については会長である似鳥昭雄さんの家族については情報があり、1968年に結婚しお子さんが長男・長女の2人いらっしゃいます。
娘はニトリで働いているそうですが、息子は大手印刷会社に勤めているそうでニトリに入社させる予定はないとのことです。一般的に我が子を後継者として2代目社長にする会社が多いと思うのですが、似鳥昭雄さんは“後継者争いの確執を避けるため”といった理由で息子には別の道を歩ませているのだそうです。

また、ニトリで働く娘についても“もし、社内恋愛の後に結婚となれば、その旦那にはニトリを辞めてもらう”とも話しています。
こういった考えから、似鳥昭雄さんは2代目社長は家族以外と決めていて自分と考え方や価値観が似ていると感じた白井俊之さんを推薦したのでしょう。

株式会社ニトリホールディングスとは

ニトリのサイト
ニトリのオンラインサイトより

白井俊之さんが社長を務める株式会社ニトリホールディングスは、家具・インテリア用品を中心に家電やアパレル用品の企画販売も行っている会社です。

お、ねだん以上。」というキャッチフレーズを掲げ、“住まいの豊かさを世界の人々に提供する”という企業理念で成長を続けてきたニトリは2020年にホームセンター「島忠」とのM&Aにより、家具やインテリア用品だけでなくエクステリア用品やDIY用品などの販売強化も可能となりました。翌年6月には埼玉県に島忠との初融合店舗「ニトリホームズ宮原店」をオープンし注目となっています。

創業者は似鳥昭雄さんで、現在は株式会社ニトリホールディングスの代表取締役会長を務められています。

本社は北海道札幌市にあり、創業当時は「似鳥家具店」という名でしたが、2010年に販売部門・物流部門などを分社化し、株式会社ニトリホールディングスへと社名を変更しました。

株式会社ニトリホールディングスの歴史

株式会社ニトリホールディングスの前身は1967年に北海道にて創業した「似鳥家具店」です。

創業者は現代表取締役会長である似鳥昭雄さんで、1975年には札幌市白石区にて家具店としては初めてのエアドーム建築「南郷店」をオープンし話題となりました。

その後、物流センターの移転・強化と札幌市以外に地方に新たな店舗をオープン。
1986年には海外商品の直輸入を開始し、社名を「株式会社ニトリ」へと変更。
1993年に本州初の店舗を茨城県ひたちなか市にオープンし、2002年に東京証券取引所一部に株式を上場し、更に店舗を増やし続けます。

そして2010年に持株会社体制への移行をきっかけに販売部門「株式会社ニトリ」、物流部門「株式会社ホームロジスティクス」と分社化し、社名を「株式会社ニトリホールディングス」へと変更しました。

株式会社ニトリホールディングスのサービス・事業内容

インテリア

株式会社ニトリホールディングスでは様々な事業を分社化して行っています。
国内に7つのグループ会社、国外には10つの会社があり、今回は国内7つの会社の事業内容を以下にてまとめました。

株式会社ニトリ

家具・インテリア用品・家電などを販売する「NITORI(ニトリ)」店舗を運営する会社で、株式会社ニトリホールディングスの販売部門となっています。
店舗数は722店舗(2021年2月時点)となっていて、その内71店舗は中国・台湾・アメリカと海外店舗も積極的に展開しています。

“お、ねだん以上。”をキャッチフレーズにホーム用品の販売だけでなく、自宅のリフォーム・コーディネート提案やショッピングモールの運営やリフォーム事業、法人向けにオフィスや商業施設、医療・福祉施設、宿泊施設などのレイアウトやデザイン提案なども行っています。

株式会社ホームロジスティクス

株式会社ニトリホールディングスの物流部門を担っているのがこのホームロジスティクスです。全国に広がるニトリの店舗へ素早く商品配送を行ったり、配送コストの削減や海外開発商品の保管を行い、目的別に効率的な物流網の構築を行っています。

全国46都道府県に営業所があり、ニトリの商品だけでなく、契約会社の家具の配送から組み立て、設置なども行っています。
また、賃貸物件の退去後リペアや家具の修理・メンテナンスを行う事業もあり、物流だけでなく柔軟的なサービスの提供も行っているのが特徴となります。

株式会社ニトリパブリック

ニトリをはじめとし、ニトリホールディングス以外の企業の広告宣伝や成長戦略を行う会社です。“クライアントの最も信頼できるブランディングパートナーになる」ことを目標に売上へと繋がる提案を行っています。

ニトリグループの一員としては日々ブランディングの向上に努め、テレビCMの広告作成やネットサイトの企画・運営業務を行っています。

株式会社ニトリファシリティ

ニトリの店舗やオフィスの保守業務として清掃・メンテナンス・警備・廃棄物処理等の管理や空間づくりとコスト削減を追求している会社です。他にも「ニトリのほけん」という保険代理店として、損害保険・生命保険の取り扱いを行っていて従業員やお客様の生活設計をサポートしています。

株式会社ホーム・デコ

株式会社ホーム・デコではニトリで取扱いをしているカーテンやインテリア用品の輸入・製造をおこなっている会社です。
オーダーカーテンは自社工場にて毎日平均で500枚以上製造していて、既成カーテンは中国・べトナム・トルコなどの契約工場で生産を依頼し輸入業務を行っています。

元々は「ワタナベ流通株式会社」のカーテン縫製事業部として設立した会社で、2006年より株式会社ニトリとの取引を開始し2011年に株式会社ニトリホールディングスと資本提携を行い「株式会社ホーム・デコ」と社名を変更しました。

N+(Nプラス)

株式会社ニトリホールディングスのアパレル部門の会社です。
コンセプトは“私のための大人服”で女性が毎日着たいと思うファッションを提案していくことを目標に掲げた会社です。

インテリア業界で様々な生地を扱い、お客様の豊かな生活を考えてきたニトリだからこそ、着心地の良い服を提供することが可能となっています。
2021年9月時点では8都道府県に20店舗のショップを設けています。

株式会社島忠

2020年12月にM&Aにより連結子会社となった株式会社島忠は「島忠ホームズ」としてホームセンターと家具・インテリアをメインに首都圏と関西地区にて店舗展開を行ってきた会社です。

ニトリホールディングスとの経営統合により順次「ニトリホームズ」へとリニューアルを行っていて、より便利な店舗へと進化しています。

株式会社ニトリホールディングスの特徴・強み

株式会社ニトリホールディングスは現在、33期連続で増収増益となっています。

そんなニトリの特徴や強みは商品デザイン・構造などを全て自社製造し、販売価格を安くできることではないでしょうか。
自社製造だからこそ品質の良いもの、機能的な商品をスピーディーに作る事が可能となり、全国に約700店舗を構えるほどの販売力と重なって売上に繋がっているようです。

白井俊之の実績・偉業

ニトリHDの社長が白井俊之さんと交代となってもニトリの勢いが衰えることはなく、現在も33期連続で増収・増益となっています。
その背景で行ってきた白井俊之さんの実績や偉業を、3つご紹介したいと思います。

海外出店の加速

ニトリの店舗数は9割以上国内にありますが、白井俊之さんは更なる成長には海外進出も重要であると積極的に海外へも店舗数を増やしています。

2020年2月時点では海外に計66店舗あり、台湾30店舗・アメリカ2店舗・中国34店舗という内訳になっています。

アパレルブランド「Nプラス」開始

2019年に株式会社ニトリホールディングス初のアパレルブランド「N+(Nプラス)」の展開を始めました。30代以降の女性をターゲットに「毎日着たいと思うファッション」を提案しているブランドです。

単独売上高については非開示となっているN+ですが、決算発表会では認知度が上がり、開始から2年で商品も良くなったと前向きな発表があり、2022年ではさらに5店舗の新規出店を計画していることが明らかとなっています。

株式会社島忠を完全子会社化

白井俊之さんが社長となり最も話題となったのは2020年にニュースでも話題となったニトリHDによる株式会社島忠のTOB(株式公開買い付け)ではないでしょうか。

当時、島忠はDCMホールディングスと友好的なTOBが明らかとなり、そのまま事が進んでいくかと思われていましたが、そこに突然ニトリHDも手を挙げ見事獲得し2021年に株式会社島忠を完全子会社化としました。

白井俊之さんは“島忠の名前は残して、買収後もブランドや店舗網は維持したまま出店を支援していく予定”であることを発表しています。
また両社のすみ分けは継続予定で、2021年6月には初の複合店舗「ニトリホームズ」を埼玉県にオープンさせました。

株式会社ニトリホールディングスの業績・売上高

業績グラフ

ニトリホールディングスの2020年通期決算の結果は売上高716,900百万円(前年比111.64%)、経常利益が138,426百万円(前年比126.4%)となっていて右肩上がりの結果となっています。

その理由は、巣ごもりにより家具やインテリアの需要が大幅に伸びたことやECサイトの需要性の高まり、N+にも手ごたえを感じているという発表記事がありました。
2022年の連結業績予想は更にプラスで873,600百万円(前年比+22%)を見込んでいるそうです。

株式会社ニトリホールディングスの評判・口コミ

今回は株式会社ニトリホールディングスで働く社員の評判や口コミを調査しました。

まず、給与に関しては特別高いというわけではないようで地域差もあるようです。
評価によって昇給があり、ボーナス・決算時にも賞与が貰えるそうなので、収入としては安定していると感じていると評価している社員が目立ちました。

他にもニトリホールディングスは“改善改革主義”のため、どんな些細なこともより良くしていこうという意識が高いそうです。問題の分析手法も新入社員の研修で教えてくれ、そのまま仕事に活かすことができるという口コミもありました。

サービス業のため、「店舗にでている社員は土日休みがない」「連休をとれないことが多い」といった口コミも目立ち、ワークライフバランスが乱れてしまうといった意見もありましたが、よほど忙しい時期ではない限りはシフトの融通が効くという意見も複数見受けられました。

白井俊之の現在

白井俊之さんは現在も株式会社ニトリホールディングスの社長として活躍されています。白井さんがニトリHDの社長として活躍している背景には会長である似鳥昭雄さんのサポートも大きいようです。

似鳥昭雄さんは白井さんが入社する7年前、1972年に「30年計画」をつくりました。
その計画には2002年までに100店舗に増やし年間売上を1,000億円にするという目標です。しかし、当時の売上は1億6,000万円ほどで1,000億円なんて夢のような話でしたが、31年後の2003年にはこの両方の目標を実現することに成功しています。

白井さんはこの時に“目標をもちそこから逆算して計画を立てて実践していく”ことの大切さを身に持って感じたとインタビューで答えています。

白井俊之さんが社長になった現在も逆算の目標が掲げられていて、「2032年3,000店舗、世界有数の暮らし提案企業へ」となることです。
その目標に向かって現在も日々、社長としての任務を果たされていることでしょう。

まとめ

以上、株式会社ニトリホールディングスの代表取締役社長 白井俊之さんのまとめでした。

ニトリというと会長である似鳥昭雄さんのイメージが強いのですが、これだけ大きく成長してきた背景には現社長である白井さんの力添えも大きく影響していたことでしょう。
今後も革新を続けていくと思われるニトリとその社長である白井さんに目が離せません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。