高田明さんは『ジャパネットたかた』『ジャパネットホールディングス』等の創業者です。
2015年には息子の高田旭人さんに代表取締役を受継ぎ、その後は会長にもならず会議にも一切出席していないという高田明さんは現在何をしているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
今回は高田明さんの今現在と経歴、実績や年収、家族構成などを詳しくご紹介していきます。
目次
高田明とは
高田明さんは通信販売で有名な『ジャパネットたかた』の創業者で、株式会社ジャパネットホールディングス・株式会社ジャパネットたかた等の元代表取締役社長です。
カメラ店を営んでいた父のお店から新たにお店を出してから、ジャパネットたかたを一代で築き上げました。
高田明さんは社長時代“社長は100叱って1しか褒めない”“10年も20年も同じことばかりを言っている”等と言われた経験があるほど周囲から厳しい人といった印象があったそうです。しかし、それは単に怒っているだけでなく愛情がこもった叱りであることも皆感じていました。
社員だけでなく自分にも厳しい方で、2013年に高田明さんは“最高利益が出なかった場合、社長を辞任する”といった発表があり話題を呼びました。
結果、業績は過去最高利益を突破するなどしっかりと結果を残し、その後もジャパネットホールディングスの連結決算では8年連続増収という結果となっています。
以上のことから、高田明さんの影響力の高さが伝わってきます。
高田明のプロフィール
- 本名 :高田 明(たかた あきら)
- 出身 :長崎県平戸市
- 生年月日 :1948年11月3日
- 学歴 :大阪経済大学経済学部
- 趣味 :読書、映画鑑賞
- SNS :Twitter
高田明の経歴
高田明さんは大学卒業後、京都府にある阪村機械製作所に入社します。
大学時代、英語の勉強を熱心に行っていた高田さんは西ドイツ・デュッセルドルフにて海外赴任も経験しています。
その後、退社し翻訳会社を設立しようと奮闘しましたが挫折し、帰郷しました。
1974年に帰郷してからは実家のカメラ店を手伝っていましたが1986年に長崎県佐世保市に家業である『カメラのたかた』支店を出店し、1986年には独立を果たしています。
当初はカメラ店ソニーショップとして運営を行っていましたが、知人を通じて長崎放送が始めたラジオショッピング番組への出演依頼があり、コンパクトカメラを販売したところ5分の放送で50台売れたことで通信販売へとシフトチェンジすることとなります。
1994年にはテレビショッピングにも進出し、現在のような『ジャパネットたかた』を確立させてきたのです。
高田明の実績・偉業
高田明さんはジャパネットたかた・ジャパネットホールディングス等の創業者ということもあり、数多くの偉業や実績を残してきた人物です。
以下より、実績をいくつかご紹介します。
テレビショッピングへの進出
ジャパネットホールディングスの代名詞でもある『ジャパネットたかた』のテレビショッピングは高田明さんが知人の紹介で受けたラジオショッピングでの反響がきっかけとなっています。
最初はテレビ長崎のみで放送していましたが、今では全国および自社スタジオや番組も持つまでに成長を遂げています。
高田明さんもテレビショッピング開始当初からずっと番組に出演を続けていて、甲高い声と九州地方の肥筑方言でのトークはとても印象強く、高田明さんとジャパネットたかたの存在が広く知れ渡りました。
高田明さんは現在、ジャパネットホールディングス等から退いていますが、テレビショッピングの紹介役として今もレギュラー出演しています。
2013年『覚悟の年』で過去最高益を記録
当時、インターネットショッピングの普及と共に通販の競争が激化していました。
ジャパネットグループの経営戦略も見直しが必要となっていた時期でもあり、高田明さんは“2013年に最高益を出せない場合は社長を辞任する”といった大胆な決意をインタビューや出演番組で発表します。
結果、過去最高益の約150億円以上を達成し、高田明さんは社長継続となりましたが“長くても2年以内に勇退する”と公言し、2015年に公言通り勇退されました。
『V・.ファーレン長崎』の経営立て直し&J1昇格へ導く
2015年にジャパネットグループ全体から退いていた高田明さんですが、2017年『V・・.ファーレン長崎』の100%株式取得と共に社長へと就任しました。
高田明さんが社長就任後、ジャパネットホールディングスからの支援と経営立て直しにより、債務超過や所属選手への給与未払い危機などが発覚し突然赤字となってしまっていたV・ファーレン長崎を再び黒字化へと成功しています。
また、高田明さんはほぼ全ての試合へ観戦にいき、アウェー戦では相手チームのサポーターと会話することを大切にしていたという情報もあり、長崎市内には新たなホームスタジアムを建設し、よりサポーターが来場しやすい環境を整えることにも専念していました。
結果、2017年11月11日の最終戦によりクラブ史上初のJ1リーグ昇格もしています。
2020年1月1日付で高田明さんは社長を退任しましたが、所属選手やサポーター等から惜しまれるメッセージが沢山届いたそうです。
現在は『サッカー夢大使』という肩書きでクラブの後方支援に携わり、チームを応援しています。
高田明の現在
高田明さんは現在、個人事務所『A and Live』を設立し、講演活動を展開しています。
また、ジャパネットが提供している番組『おさんぽジャパネット』などの自社制作テレビ・ラジオショッピングには現在もレギュラー出演しています。
他にも長崎県・九十九島パールシーリゾートからの依頼により九十九島匿名宣伝部長に就任し、九州のローカルCMにも出演しています。
高田明の推定年収
高田明さんの年収や資産に関しての最新情報は見つけられることはできませんでしたが、2012年には資産600億円で日本長者番付の9位にランクインしていた過去もあります。
V・ファーレン長崎の社長を務めていた時は当初、経営が厳しかったということもありほぼ報酬無しでチーム存続に力を注いでいたという話もありますが、再建に成功している&現在は個人事務所で活動もしているため、十分な報酬額であることは予想できます。
高田明の結婚・家族構成
高田明さんはご結婚されています。
妻の名前は高田恵子さんで、高田さんがジャパネットグループの社長を務めていた頃、恵子さんは総務・人事担当の副社長を務めていました。
恵子さんとは前身の『カメラのたかた』時代から共に昼夜問わずお仕事をしてきたようで、ジャパネットたかたの発展に必要不可欠な存在であったこともインタビューでお話されています。
高田明さんと恵子さんの間には男1人・女2人の計3人の子供がいます。
長男の高田旭人さんは現在ジャパネットホールディングスやジャパネットたかたの代表取締役社長を務めている方で、長女の高田春奈さんも取締役やV・ファーレン長崎の社長を務めています。次女の高田麻衣子さんについては役職等の情報は一切見つかっていないため、ジャパネットグループとは違う道を歩まれている可能性があります。
株式会社ジャパネットホールディングスとは
株式会社ジャパネットホールディングスは13のグループ会社の事業統括会社となっていて、以前は単に持株会社というだけでしたが、2015年の社長交代と共に経営戦略やグループの事業戦略等も行っています。
ジャパネットホールディングスの代表といえはテレビショッピング『ジャパネットたかた』です。
この名前の由来は“日本全国をネットする”という想いから誕生していて、最初は『ジャパンネット』という案でしたが、インパクトにかけるということで『ジャパネット』となり、そこに苗字の『たかた』を加えて『ジャパネットたかた』と名付けました。
また、ジャパネットグループのロゴも同じく日本全国を意識していて、日本地図とジャパネット(Japanet)のJを掛け合わせたマークとなっていて、シンボルマークには“価値ある商品を発掘し、想いを伝達させ、お客様の生活に楽しみが生まれ、毎日が輝き、安心のサポートを提供していきたい”という想いが込められています。
本社は長崎県佐世保市にあり、ネットショッピング事業の他にも長崎を中心とした地域創生にも力を入れている会社です。
会社の歴史
株式会社ジャパネットホールディングスの始まりは創業者・高田明さんの父親が経営していた『カメラのたかた』から独立し設立した『株式会社たかた』です。
最初はカメラ店ソニーショップとして事業展開をしていましたが、1990年に長崎放送のラジオショッピングでカメラを販売したところ5分で50台のカメラが売れたことをきっかけに主体を通信販売へと移行します。
1994年には現在のようなテレビショッピングをスタートさせ、その後は折り込みチラシやインターネット等のメディア拡大を行っていきました。
1999年『株式会社たかた』かた『株式会社ジャパネットたかた』へと社名変更を行い、2007年に株式会社ジャパネットホールディングスが設立され、完全子会社となりました。
2015年には創業者・高田明さんの息子である高田旭人さんが社長に就任し、高田明さんは会長職に就くことなく退任されています。
2017年にスポーツ事業の一貫で『V・.ファーレン長崎』をグループ会社化、2020年には長崎初のプロバスケットボールクラブ『長崎ヴェルカ』を立ち上げました。
2021年には地域創生事業を進める『株式会社リージョナルコネクト長崎』を設立し、ジャパネットが管理している稲佐山のレストラン事業やスポーツクラブのグッズ企画・販売なども開始し今に至ります。
株式会社ジャパネットホールディングスの事業内容
株式会社ジャパネットホールディングスでは大きく分けて2つの事業を行っています。
2つの事業の中にも数多くのサービスが用意されていて、グループ会社も数多くありますので以下よりご紹介していきます。
通信販売事業
ジャパネットグループの主力ともいえる通信販売事業はテレビ、インターネット、ラジオ、カタログ、チラシ等の媒体を通じて様々な商品をご紹介・提供しています。
また、ジャパネットホールディングスのグループ会社が数多く繋がっている事業でもあります。
グループ会社『株式会社ジャパネットたかた』は、商品のバイイングやショッピング媒体の構成作りやコンテンツ制作などを行うジャパネットグループの主力的な役割を担っています。
ジャパネットたかたで紹介される商品の中には家電製品や料理器具、寝具を中心にウォーターサーバー、クルーズ旅行、クレジットカード、スマートフォン等の提供も行っていて、旅行やクレジットカード関連の事業を担う『ジャパネットサービスイノベーション』やウォーターサーバーを担当している『ジャパネットウォーター』などがグループ会社として存在しています。
また、『ジャパネットコミュニケーションズデザイン』の会社では自社BSチャンネルの放送業務やその他チャンネルのテレビ番組制作、を行い“伝える”ことに特化した会社が設立されました。
『ジャパネットコミュニケーションズ』では購入受付や問い合わせ、アフターサービス窓口を担当し、『ジャパネットロジスティクスサービス』にて注文の入った商品の発送や配送・設置、メンテナンス、修理などを行っています。
通信販売事業部では6つのグループ会社が協力し合い、商品の選定から販売、配送、アフターサービスまで全てジャパネットグループで行っているのです。
スポーツ・地域創生事業
2『スポーツ・地域創生事業』は2019年6月より新しく設立した事業で通信販売事業に並ぶ2つ目の主力事業として掲げています。
ジャパネットホールディングスではプロサッカーチーム『V・.ファーレン長崎』の株式を100%取得しグループ会社として仲間入りしました。
他にもプロバスケットボールクラブ『長崎ヴェルカ』も同様にグループ会社となっています。
スポーツ事業のイベント請負業務や関連グッズ制作、飲食店の経営、スクール企画等は『リージョナルコネクト長崎』『リージョナルスタッフィング長崎』が担っています。
そして、これらの事業戦略や施設管理等を行っているのが『リージョナルクリエーション長崎』となるのです。リージョナルクリエーション長崎では、スポーツの他に地域創生についての企画も行っていて、長崎スタジアムを中心とした街づくり『長崎スタジアムシティプロジェクト』も現在進行させています。
株式会社ジャパネットホールディングスの売り上げ
株式会社ジャパネットホールディングスでは、2020年12月期決算の時点で8年連続増収となっています。
2020年12月期の連結決算では売上高2,405億円で、過去最高を更新しました。
高売上の背景には巣ごもり需要の高まりが関係していると考えられていて、特に炊飯器や電子レンジ、掃除機、エアコン等の家庭内で使用する商品の売り上げが好調となっていたそうです。
また、2018年よりスタートしたウォーターサーバー事業や2020年よりスタートしたグルメ定期便も利用者数が8万~9万人と増え続けていることも要因となっています。
しかし、好成績である中にも減少結果となった事業もあります。
毎年人気となっていたクルーズ船事業はコロナ禍により運航が中止、プロサッカー『V・.ファーレン長崎』も観戦チケットやグッズ収入が大幅に減少しています。
高田旭人社長は決算報告の際に、2021年12月決算の目標も発表されていて売上高2,500億円と更なる好結果を見込んでいるようです。
株式会社ジャパネットホールディングスの特徴・強み
ジャパネットホールディングスの強みは主力事業でもある『ジャパネットたかた』による通信販売です。商品の選定はもちろんですが、元社長である高田明さんのカリスマ性もジャパネットホールディングスの大きな強みでしょう。
また、ブランド力の安心感もある会社ですので商品の種類にとらわれずオールジャンルでの商品販売が可能であることも強みです。
このような特徴・強みがあるからこそ、ジャパネットホールディングスは業績の右肩上がりが続いているのだと考えられます。
ジャパネットグループ各社は全て非上場となっているのも特徴で、その理由は“お客様にとってベストなことをやろうと決めるには上場すべきではない”“株主への配当等が先走り、長期的な視点で経営することが難しくなる”などといった理由があるようです。
株式会社ジャパネットホールディングスの評判・口コミ
ジャパネットホールディングスで働く社員の評判や口コミをいくつかご紹介します。
まず、社内にタニタ食堂が併設されていることが特徴的であると答える社員が多くいました。
子供がいる家庭への理解が深い会社であるといった口コミもあり、勤務先によっては託児所が併設されているところもあるそうです。
また、業務にもよりますが基本的に他の方がカバーできる業務体制がとれているため、ワークライフバランスも保ちやすいといった口コミがありました。
比較的マイナスな口コミがないのですが、副業禁止。リモートワークの縛りも厳しいなどといった評判はいくつか見つかっています。
まとめ
以上、ジャパネットホールディングス・ジャパネットたかた等の創業者である高田明さんのご紹介でした。
高田明さんは数多くの名言も残していて、一例は“心を伝えないと売れない”・“仕事で間違った判断をするのはよくあること。大事なのは「いかん。失敗したかもしれない」と思った時に、それを受け入れ、スピードを持ってすぐに対応できるかどうかなのです”などです。
本記事では伝えきれなかった高田明さんの人柄がより伝わる名言が数多くありますので、気になる方は是非検索してみてください。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。